幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形

劇場公開日:

解説

呪われた館に展開する不気味な事件と連続殺人。脚本は「野獣の復活」の小川英と「豹は走った」の長野洋の共同執筆、監督は「野獣の復活」の山本迪夫。撮影は「豹は走った」の原一民が担当。

1970年製作/71分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1970年7月4日

ストーリー

半年ぶりに帰国した佐川は恋人の野々村夕子に逢いにいったきり、何の音沙汰もなかった。不信に思った妹の圭子と婚約者の高木は、蓼科山中の野々村家を訪れるが、母親の志津から、佐川は四日前に帰ったこと、夕子は死んでいることを知らされて、途方にくれた。しかし、夕子の墓の近くで佐川のカフスボタンを拾った二人は何か秘密めいたものを感じ、野々村家に一泊することになった。その夜圭子は血まみれの手をした夕子の亡霊に半狂乱になった。一夜明けて、二人は医師の山口から、夕子の死因は車の事故による内臓破裂だと聞かされるが高木は作業員から夕子は土葬されたことを知り、新たに疑惑が生じた。一方、圭子は志津に兄と夕子の行方を言及したが、志津と山口に監禁されてしまった。そのころ、高木は作業員とともに、夕子の寝棺の蓋を開いたが、棺の中は空っぽ。その時、闇の中から二人を襲った黒い影それは野々村家の下男、源造だった。高木と源造の格闘をみて、逃げ出した作業員は途中、夕子に喉首を切り裂かれ息絶えた。その白い影を追って野々村家に辿りついた高木は志津から呪われた夕子の運命と死ぬ間ぎわにかけられた催眠術の話を聞いた。一方地下室の圭子はかくし扉を発見、隣室に立ち入る、そこには喉元をくいちぎられた佐川のかわりはてた姿があった。圭子の悲鳴を聞いてかけつけた高木は一緒に逃げ出さんとしたが、その背後に山口の拳銃が光っていた。間一髪、その山口の喉首めがけて短剣を一閃したのは夕子であった。山口が息絶えると同時に夕子の術が解け、その顔面に、生前の面影がよぎり、そのまま床に横たわった。そのやすらかな死顔の上に静かに月光がさしこんでいた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0中尾彬が若々しい

2022年3月12日
iPhoneアプリから投稿

主演の小林夕季子さんが美人過ぎる!!
それだけで見る価値あり

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成龍

2.0蓼科ゾンビ伝説。または、蓼科吸血鬼伝説

2021年4月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

 70年頃というと、TVドラマのキーハンターとかザ・ガードマンなどでも怪談もののエピソードが多かった。この作品もそんな怪談人気にあやかって作られたんじゃないか?と思わせるほど、サスペンス部分と不気味なホラー部分が融合している。

 中村敦夫が嵐の中タクシーに乗って恋人の住む野々村家の屋敷を訪れる。山の中に向かうんだったら、運転手も帰りの時間を訊いておけば、彼が行方知れずになるのを防げたのかもしれない。いや、気前のいいあんちゃんだから、絶対に呼んでくれるって!と、職業柄、つい突っ込んでしまいました。

 源三演ずる高品格も口がきけないふてぶてしい奴だったが、それにしても圭子(松尾嘉代)と浩(中尾彬)も図々しいというか、かなり失礼。いくら兄が行方不明だからといって一宿を強制したりとか、役場や医者に対しても刑事のような口の利き方をするのだ。そもそも、警察にまったく頼らない時点で彼らのミスは確実となるのです。まぁ、死んだはずの夕子を見たとか見ないとか、その恐怖自身も目の錯覚を疑わないというオカルト肯定派。土葬にしたって掘り返すことの非礼さには開いた口が塞がらない。

 そんなストーリーの中、終盤の展開だけは面白い。さすがに瀕死の状態の者に催眠術をかけたからといって治癒するわけじゃないし(てか、無理だし)、それが殺人鬼のどうとかこうとかと奇想天外なこじつけにはさらに呆然とさせられる。でも凄い!こんな発想は普通の人には生まれない。もうちょっと科学的に解説されるなら、人々の共感も得られたかもしれない・・・で、人形は血を吸ったっけ?

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kossy
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