ちぎれた愛の殺人

劇場公開日:

解説

謎めいた大学教授と、猟奇殺人事件の犯人を追う女刑事との葛藤を軸に、ミステリアスな物語を描くサイコ・サスペンス。「天使のはらわた 赤い淫画」「魔性の香り」に続いて三作目のコンビとなる監督・池田敏春、脚本・石井隆作品で、石井作品では馴染みの深い村木、名美といったキャラクターが新たな色彩で登場。撮影は「くれないものがたり」の田口晴久が担当。スーパー16ミリ。

1993年製作/101分/日本
配給:東京テアトル=パイオニアLDC
劇場公開日:1993年6月26日

ストーリー

女子大生・岡川文絵が校舎の屋上から飛び降り自殺した。警視庁の刑事・水橋陽子は、美術史の助教授で剣道場で稽古をつけていた村木哲郎に会う。今回は完全な自殺だったが、五年前に起きたある女子大生の失踪事件に彼が関係しているのではと陽子は疑っていた。その女子大生は陽子の親友だった。陽子は所轄の刑事・武藤とコンビを組んで聞き込みを行い、村木の妻・名美が五年前からノイローゼで、村木の実家の出雲で療養中だということを知る。だが村木の自宅で彼以外の人影を感じた陽子は張り込みを始め、ある夜村木邸から走り出た一台の車を追う。車に乗っていた謎の女は妖し気なレズバーに入るが、そこで消えてしまった。翌朝、再び赤いフェアレディZを目撃した陽子は、羽田空港から出雲へ向かった謎の女を追って自分も出雲へ。出雲では、またバラバラ殺人事件が起こっていた。陽子は海岸で女を発見し追いかけるが、そこに現れたのは村木だった。陽子は村木に得体の知れなさを感じる一方で、徐々に惹かれていた。その頃、東京では武藤が行方不明になっていた。知らせを受けた陽子は一足先に東京に戻り、村木の自宅に侵入、地下室の冷蔵庫で武藤を含む夥しい切り刻まれた死体の山を発見する。そこへ現れた名美と、女装した村木。村木の浮気騒ぎでショックを受け狂気に走ってしまった名美に対して、村木は女たちを殺し続けることで償っていたのだ。陽子を襲おうとして名美は巨大な換気扇に首をからまれ、村木もまた自ら死を選ぶように陽子に刺されていった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る