劇場公開日 1996年11月9日

弾丸ランナーのレビュー・感想・評価

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3.5走り切ったあの爽快感

2023年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

さて、新年一発目は何観ようかな、と辿り着いたのがこちら。
もはや懐かしいですが、正月にボーッと観るにはピッタリなんじゃないか?と久々に鑑賞です。
トモロウとユカイに堤真一という強烈な組み合わせ。そして皆若いw
SABUの監督デビュー作でもありますね。
大杉漣の出番があっという間だったり、お色気枠には白石ひとみ起用と試みが面白いです。
その白石ひとみとすれ違った事で生まれた三人の煩悩、ここは個人的にハイライトですね。今でも笑ってしまった。
そして何と言ってもユカイの存在感でしょう。
あの表情と佇まいは素晴らしく、起用したSABUのセンスを感じます。
そしてその走りっぷり。普段全く運動していない感じのフォームと「ヒーヒー」という呼吸音と合っていてすごい間抜けなんですよ。
話のまとめ方や他にも色々滅茶苦茶ではありますが、走り切ったあの爽快感はすごく良く伝わってきました。
久しぶりだったけど、何だか正月にぴったりな作品でしたね。

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白波

3.0逃走の果てには…

2022年2月12日
iPhoneアプリから投稿

うだつの上がらない人生を打破したいとかミュージシャンとして大成したいとか裸一貫の任侠道を貫き通したいとかいった剥き出しの執着をガソリンに、肉体というマシンを駆動させる。3人の男たちは走る、走る、ひたすら走る。そのうちなぜ走っているのかもわからなくなってきて、走ることそれ自体が目的になっていく。

走ったからといってどうにかなるわけじゃないんだけど、それでも確かに何かが変わった気がする。思えば3人の登場人物たちの悩みは「走る」という自己との向き合いの外側にあるものごとへの執着だった。そして3人は「走る」ことによってその執着から脱却していく。

逃走の果てにヤクザ集団Aとヤクザ集団Bとマル暴刑事の三つ巴の戦いの渦中に突っ込んだ彼らは、もはやいかなる政治的・経済的・マッチョ的要因にも関心を示さなくなっていた。

あらゆる執着から脱却した3人だったが、その表情は死者のような虚無を湛えていた。この世界は多かれ少なかれ人々の身勝手な執着によって回っているのだから、その論理から外れた者たちは必然的に「死」へと向かうしかないのだろう。

監督のデビュー作ということもあってか、表現・技法のアラがやや目についた。バイトのいじめとかシャブ中の視界の表現とかはありふれすぎててそこにうまく個人を感じることができなかったし、妄想の中で3人がそれぞれ1人の女を犯すシーンも長ったらしくて笑おうにも笑えなかった。

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因果

3.0ヤクザの妄想

2021年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 安田(田口)は武田(堤)から拳銃を仕入れ、相沢は武田からシャブを買っていたが金払いが滞っていた。3すくみの構図にプラスして、ヤクザの抗争がからみ、ある刑事が銃を無くしたことも絡んで、人間関係が絡みすぎの様相を呈している。

 料理人として厨房でも馬鹿にされ、恋人にも振られた男。ヤクザの兄貴と組長を救えなかった自責の念を感ずる男。ヤクを止められなくて悩む男。3人それぞれが走るが、途中、ランニングハイになってどうでもよくなってくる。かなりコミカルで、ブラックユーモアたっぷり。爽快感あふれるとまではいかないけど、十分楽しめた。

 もったいないと思うのは、通りすがりの主婦を殺してしまったことや、ヤクザ側の妄想まで取りいれてしまったこと。もっと3人中心のストーリーにすれば完璧だろう。

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kossy