誰よりも金を愛す

劇場公開日:

解説

「サラリーマン忠臣蔵」の笠原良三の脚本を「殴り込み女社長」の斎藤寅次郎が監督した喜劇。撮影は「蛇精の淫」の平野好美。

1961年製作/85分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1961年2月2日

ストーリー

唄で有名な小原庄助さんの十八代目庄助は、億万長者の夢実現に会津磐梯山を後にして兜町の「億万証券」に就職した。庄助は、早寝・早起・貰い湯・貰い酒と初代庄助の格言を実行、十年たっても一向に芽が出なかった。庄助の血と涙の苦闘を天上からみていた初代庄助は、下界に姿を現わして株の相談にのりだした。かくて庄助の投資相談は百発百中。彼は営業部長に栄進した。一方、顧客はとられ恋も忘れ去られたミツ子は庄助に仕返しすべくその時期を持っていた。折も折、庄助は車にはねられて長期間の入院と決定。顧客はミツ子に奪われてしまった。或る日、看護婦から「キ印」呼ばわりされているハーフのキューリが救いを求めて来た。キューリは交通地獄を解消するための脳波ブレーキを研究していたため精神患者と間違えられている身だった。庄助はキューリが大いに気に入り全財産を研究に投げ出した。キューリが酒飲みで好色な男であることを知っている、初代庄助は怒って天上へ戻ってしまった。しかし、それを知った二代目から十七代目の庄助の幽霊は、十八代目を助けようと一斉に立ち上った。そして、研究費をガブ飲みして女と遊び廻っているキューリを研究室に追いやり自分達がその酒を飲んでいた。初代庄助も力を貸すことになった。初代庄助は軍需株の買いを庄助にすすめた。億万証券は大きくなるが、売りに廻ったミツ子は破産してしまった。庄助の喜びも束の間、東西両巨頭会談は円満に話し合いがついたため億万証券は破産してしまった。元のモクアミになった庄助は、初めてミツ子の愛情に眼ざめるのだった。その頃、キューリの世紀の大発明「脳波ブレーキ」が完成した。庄助は一躍念願の億万長者に出世した。そしてミツ子と共に会津へと錦を飾るのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
笠原良三
企画
柴田万三
撮影
平野好美
美術
朝生治男
音楽
宅孝二
録音
沢田一郎
照明
秋山清幸
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