大陸流れ者

劇場公開日:

解説

「兄弟仁義」でコンビの村尾昭がシナリオを執筆、山下耕作が監督した仁侠もの。撮影は「続・おんな番外地」の星島一郎。

1966年製作/92分/日本
配給:大映
劇場公開日:1966年6月19日

ストーリー

昭和八年、関東若松会は香港の水飢饉を解消しようと浄水場建設工事を進めていた。だが、水を高く売って利益を得ている香港の不良外国人グループ和合会は工事を妨害し、その上現場監督に派遺されていた若松会傘下の親分田原伊蔵を殺害した。殺したのは和合会唯一人の日本人三神だった。かわりに工事を続行させるべく、国分銀次郎は夫婦約束した加代を残して香港に渡った。彼の最初の難関は労働者を集めることだった。労働者を支配する神風会の親分鄭が日本人を憎んでいたのだ。ある日、和合会の水が原因でスラム街でチフスが発生した。銀次郎は率先して看病にあたったが、弟の勝治は感染してしまった。鄭の妹で看護婦の秀怜は、身の危険を省りみない銀次郎に感謝した。そして鄭も少しは協力するようになり工事は進んでいった。だがある日、銀次郎は、三神が殺した鄭の子分魯達殺しの濡れ衣を着せられた。一方勝治は三神を怪しいと睨んで和合会に殴り込みをかけたが、逆になぶり殺しにされてしまった。その有様を見た三神も、さすがに良心が痛んだ。また鄭は、鞭をうたれながら静かに無罪を主張する銀次郎の男らしさにうたれ、誤解を解いて謝るのだった。こうして鄭の協力を得て、工事は完成し、銀次郎たちは祝盃をあげた。しかし、和合会は黙っていなかった。そして浄水場爆破の計画を立てたが、もう悪事に堪えられなくなった三神は逃げ出した。だが、機関銃で射たれ、やっとたどり着いた神風会事務所で爆破計画を告げると息絶えた。鄭は若松会をまきこみたくなかったが、銀次郎は勝治の仇を討とうと殴り込みに加わった。そして機関銃を持つ和合会と悽惨な死闘を展開し、ついに和合会一味を倒した。だが、鄭は死んだ。そして銀次郎も和合会生き残りの者に波止場で射たれてしまった。ちょうど日本行きの船が出ていくところだった。

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