大菩薩峠 完結篇(1959)

劇場公開日:

解説

一部、二部に続く完結篇。中里介山の原作を、「黒い指の男」のコンビ猪俣勝人と柴英三郎が脚色、「森と湖のまつり」の内田吐夢が監督した。撮影は「たつまき奉行」の三木滋人。

1959年製作/106分/日本
原題:Souls in the Moonlight -Part3
配給:東映
劇場公開日:1959年4月28日

ストーリー

将軍家直領二十五万石、甲府。机竜之助は、枯草に覆われたつつじが岡の荒屋敷に起居している。勤番支配・駒井能登守に私怨を抱く神尾主膳の命ずるまま、彼の剣は、甲州街道でいくつかの命を断った。兄の仇竜之助を求める宇津木兵馬は、主膳邸に出没した怪盗の犯行にこじつけられ、甲府城に捕われの身となった。祖父を失ったお松も竜之助を追う一人だ。兵馬の入牢を聞き、彼を救うべく主膳邸に住みこんだ。主膳の狙う女は、有馬家の娘お銀である。稀代の名刀伯耆の安綱とともに、つつじが岡の荒屋敷におびきよせたが、頭巾で覆われたお銀の半面は、鬼女の相に等しかった。お松の手から城内の絵図面を受取った裏宿の七兵衛は、持ち前の侠気から、兵馬らを救った。彼らは能登守に迎えられた。兵馬は流鏑馬八幡宮奉納試合に自ら買ってで、主膳召抱えの小森数之進を破った。その帰途、能登守は竜之助にゆだねられた名刀安綱の切先に立った。兵馬は能登守に代り、竜之助に向った。--能登守を斬らず、兵馬の剣をさけ、さらに主膳の焼打ちにあった竜之助は、お銀を伴い、街道をさすらった。やがてその足は八幡村へ--。宿命の神は、遂に竜之助をお浜の里へ招き寄せた。水車小屋、お浜の幻影をそこに見た竜之助は、魔刀を一振り、また一人女が闇に消えた。兵馬は元服していた。幼少よりただ仇討一途に生きてきた彼とお松を結びつけた不思議な糸は、竜之助であったかも知れない。二人は大菩薩峠に向った。豪雨に狂う笛吹川。盲の竜之助は、その濁流の向うに、わが子郁太郎の泣き声を聞いた。「危い郁太郎、父の手にすがれ……」憑かれたように、引きこまれるように、竜之助は水中に姿を消した。それを見つめる兵馬。彼らを包み、見下すものは屹然と立つ大菩薩の嶺であった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0殺陣が良ござんす。 ストーリー展開は何だかわからない。つまり、机竜...

2024年1月7日
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マサシ
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