劇場公開日 1963年10月27日

「数々の障害を越えて挑戦を続ける若者」太平洋ひとりぼっち Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5数々の障害を越えて挑戦を続ける若者

2013年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

総合70点 ( ストーリー:75点|キャスト:60点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )

 滑舌悪いし科白棒読みだし、昭和の大物俳優といわれる石原裕次郎ってその人気と名声とは裏腹に演技は相当下手なんじゃないだろうか。周囲の共演者の演技がまともなので余計にそれが目立つし、その実力で場面の解説までされると作品全体の質が低く感じる。波にもまれる船の映像もたいしたことはないが、制作時期を考えればこれは仕方がない。
 だが自分のやりたいことをとことん追求するという実話を基にした物語はなかなか面白い。航海途上に起きた失敗談や苦労話を折りませながら孤独に耐えてサンフランシスコを目指す。そして許可がとれなかったり周囲の支持を得られなかったり船を作ったりお金を用意したりといった、航海前の障害を時折見せてくれる。今ならばこのようなこともより良い映像と演出で描けるかとも思うが、それでも一人の若者が実行した冒険を楽しむことが出来た。

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Cape God