劇場公開日 1956年12月19日

「今の日本には痛烈な一本!」台風騒動記 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今の日本には痛烈な一本!

2013年1月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

知的

「白い巨塔」「華麗なる一族」などで知られる社会派の巨匠・山本薩夫監督による1956年の作品。
台風が通り過ぎたとある町の、小学校の改築を巡るてんやわんやの人間模様。

天災があったにも関わらず町議会は我が身の事ばかり。改築の為国から出る補助金を何としてでも得ようと捏造・隠蔽する。その為接待やら何やらで宴会に明け暮れ、町の事はほったらかし。
映画の中で描かれている事が、まるで今の日本そのもの。
そんな人々の姿を、滑稽かつ皮肉たっぷりに綴る。

映画の冒頭で…「天災は恐ろしいが、この国では天災の後に、もっと恐ろしいものがくる」…と、ある。

天災より人間のエゴの方がよっぽど大騒動だ。

近大
kossyさんのコメント
2019年9月19日

なんだか今回の千葉県の停電をも予感させる内容だったかもしれませんね。やっぱり天災よりも人災が怖いです。

kossy