1999年の夏休み

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1999年の夏休み

解説

森に囲まれた全寮制の学院を舞台に、自殺した少年をめぐって葛藤し、傷つけあってしまう少年たちの愛憎を描いた青春ファンタジー。後に平成ガメラシリーズや「デスノート」シリーズを手がける金子修介監督がメガホンをとり、主人公の4人の少年たちには、当時10代の少女たちを配役することで、少年の美しさを際立たせた。4人の少年のうちのひとり、則夫役を演じた深津絵里(当時は水原里絵名義)が、今作でスクリーンデビューを飾っている。山と森に囲まれ、世間から隔絶された全寮制の学院で、美しい少年たちが共同生活を送っていたが、ある夜、ひとりの少年・悠が湖に身投げをして死んでしまう。夏休みになり、帰るところがなく寮に残っていた和彦、直人、則夫の3人の前に、悠にそっくりの薫という少年が現れ……。1988年の劇場公開から30年を迎えた2018年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

1988年製作/90分/日本
配給:アニプレックス
劇場公開日:2018年7月28日

その他の公開日:1988年3月26日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1988 日活/アニプレックス

映画レビュー

1.0子どもの学芸会レベルの演技が観るに堪えなかった。 そもそも少年の役...

2023年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

子どもの学芸会レベルの演技が観るに堪えなかった。
そもそも少年の役をなぜ男装した女子にやらせるのかが全く分からない。
宝塚の子ども版か?

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省二

2.5この4人を男の子として観るのは流石に無理がありました。 後の姿が彷...

2023年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この4人を男の子として観るのは流石に無理がありました。
後の姿が彷彿させられる深津絵里が印象的でした。
雰囲気ある作品でした。

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tuna

3.0卵は世界だ

2023年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 これはBLの世界なのか、それとも百合の世界なのか・・・少年たちをすべて女性が演ずるというユニークな金子修介監督作品。しかも登場人物は4人。その中には則夫役として若き深津絵里の姿も見ることができる。

 夏休みだというのに事情により亮に残っていた和彦、直人、則夫。3カ月前には悠が湖に飛び込んで(事故か自殺かは不明のまま死体は未発見)死亡。不安な日々を送っているはずだが、自らコンピュータの勉強、楽器の合奏など規則正しい生活を送っていた。野外での自由時間はノスタルジックでもあり、悠の死の真相などは心の奥に隠していた。

 少年愛のもつれからくる過激な行動。嫉妬・羨望・求愛・・・どこまで自由なんだ!そりゃ親も教師もいない森の中だからねぇ・・・夏休みが永遠に続けばいい♪あり得ない展開であっても許してしまいそうな内容でした。

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kossy

3.0ぼくらの少女幻想

2021年9月16日
iPhoneアプリから投稿

男4人を女4人が演じる倒錯劇。女優たちは撮影に際して本当に髪を切られたんだろうか…と思うと少しかわいそうな気も。

耽美的と形容してしまうにはあまりにも若く脆く清冽な少年たちが剥き出しの刃で互いを傷つけ合う様子を画面の外から俯瞰しているうちに、なんだか見てはいけないものを見ているかのような居心地の悪さに苛まれた。

このような「子供たちがある種の極限的/閉鎖的シチュエーションに置かれる」系の物語では、普通であれば『蝿の王』や『バトルロワイヤル』のような泥沼の暴力を招来する結果になることが多いが、本作はどのような急転直下が起きようと穏やかなトーンを守り続けていたのが逆に怖かった。

顕在的な暴力は殴るとか蹴るとかいった実際の暴力行為に対する恐れが先行するが、潜在的な暴力はそういった表層的な些事をすり抜けて心臓のど真ん中にダイレクトで突き刺さってくる。本作は後者の暴力が常にピアノ線みたいに張り巡らされており、我々は登場人物たちの何気ない(また終始演劇的で、逸脱のない)言動の節々にも緊張を強いられることになる。

とはいえ緊張感と透明感を増す外連味として女優が起用されていることに「少女」なるものへの金子修介の(ひいては我々男の)過大な期待もとい幻想を感じないでもない。

男と男の恋愛が特に何の疑問も解決もなく進行していくという当時にしては画期的なジェンダーレスの素地がせっかくあったというのに、ちょっともったいないなと思った。

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因果
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