Zeki Florian and Kelly!
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解説

人が死ぬ時に見るという人生の走馬灯をモチーフに、5人のテロリストの道行きと彼らの破壊された自己の再構築の様子を、ビデオ画像も導入して描く実験映画風のドラマ。監督は前作の16ミリ作品「PICKLED PUNK」が海外10ケ国の国際映画祭に招待上映され、賛否両論を巻き起こしたという映画作家・山岡信貴で、これが初の35ミリ作品となる。脚本・撮影・編集も山岡が担当、音響の編集もパソコンのデスクトップ上で行なわれ、制作プロセスのほとんどを山岡の自室で行う方式で完成した。音楽のプリン爆発プリンも山岡が率いるロック・バンド。なおタイトルは、スペインの映画祭で出会った映画監督たち3人の名前に由来する。96年製作作品。

ストーリー

アルバイトで爆破テロの手伝いをしているリコ、ユキ、リンダ、カメイの4人に、新たにKという男が加わった。Kは信念もなくテロを続ける4人に苛立ちをぶちまける。そんなKを見るリコは、この男が自分を捨て去った元恋人であると確信していった。だがKは素知らぬ顔。リコはKの殺害をカメイに持ちかけ、乳幼児突然死症候群の誘発物質・SIDSが入った注射器を手渡した。カメイはKにSIDSを注入するが、返り討ちに遭って殺されてしまう。やがてKの体にもSIDSが回り始め、その意識は遠のいていった。リコは死にかけたKの体を処理していく。ユキとリンダは、爆破装置の入ったケーキの箱とKの死体を連れているリコを見つける。ふたりはリコを捕獲し、カメイの遺体捜索にかかるが、死体は見つからなかった。リコは、この世界は自分が死の間際に見ている走馬灯のうち57回目の回想であり、ユキもリンダも10月8日の爆弾テロで死んでしまっている人間だと語る。リコがユキの腹を裂いてもユキは死ななかった。リコは、走馬灯の中で自分の物語を紡ぎ続ける。リコとKの初めてのデート。無人の線路をふたりは歩き、その終点から発つ飛行船に乗ってSIDSをばらまくのだ。だがこのKもまた、回想の中で己の物語を紡ぎ始めていた。彼にとっては、恋人はあの10月8日の爆弾テロですでに死んでしまった人間だ。Kは彼女に渡すためのケーキの箱を持ったまま歩き続ける。こうして5人は自分たちの物語を求め始め、それぞれが何度も死の記憶をなぞり続けた。...

作品データ

製作年 1997年
製作国 日本
配給 スタンス・カンパニー
上映時間 78分
映倫区分 R15+

提供:株式会社キネマ旬報社

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