セーラー服と機関銃
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セーラー服と機関銃

劇場公開日

解説

遠い血縁関係にあるヤクザの親分が死んで跡目を継ぐことになった女高生が四人の子分と、対立する組織に戦いを挑む。赤川次郎の同名の小説の映画化で、脚本は「陽炎座」の田中陽造、監督は「翔んだカップル」の相米慎二、撮影は「獣たちの熱い眠り」の仙元誠三がそれぞれ担当。

ストーリー

四人しか子分のいない小さなヤクザ、目高組の親分が跡目は血縁者にと遺言を残して死んだ。その頃、女高生の星泉は、成田空港の前で車に轢かれて死んだ父・貴志と火葬場で最後の別れを惜しんでいた。泉が帰りかけたとき、中年の男が父の遺骨に線香をあげていた。泉の母はずっと昔に亡くなって、これで彼女は本当の一人ぼっちだ。泉がマンションに帰ると、マユミという女がおり、彼女は「もし自分が死んだら泉をよろしく」という父の手紙を持っていた。フーテンの様な格好のマユミはとても父の愛人には見えない。その日からマユミと一緒に暮す泉。翌日、黒いスーツを着こんだ大勢の男たちが学校の前に並んでいる。泉のとりまき、智生、哲夫、周平が止めるのを無視して、泉は校門に向った。すると、あの火葬場にいた男が歩み出て「星泉さんですね」と言う。佐久間というその男に汚ない事務所に連れていかれた泉は、そこで、目高組四代目組長を襲名してほしいと頼まれた。佐久間の話では、親分の遺言通り血縁者を探しあてると、事故死したばかりだった。それが泉の父だ。だから、跡目は血縁者の泉に回ってきたのだ。かたくなに拒否した泉だが彼らの熱意にしぶしぶ承諾してしまう。目高組は佐久間の他に、政、ヒコ、明の三人しかいない小さなヤクザだ。その日から、泉は佐久間に連れられ大組織の組長、浜口のところへ挨拶に行った。可愛い組長に浜口は驚くと同時に笑いだすが、佐久間は大真面目だ。数日後、泉のマンンョンが何者かに荒されていた。そこへ、黒木と名乗る刑事がやって来た。黒木は「泉の父の死は、麻薬の密輸が絡んでおり、そのために部屋が荒らされたのでは、そして、マユミは札付きの不良娘だ」と話す。父が麻薬を密輸、泉にはとても信じられない。さらに、マユミも姿を消してしまった。その日から数日後、組の事務所の前にヒコの死体が投げだされていた。暫くして、マユミから泉に電話が入り、二人は会った。マユミの父は、“太っちょ”と呼ばれる、浜口も恐れるヤクザの大親分だと言う。そして、太っちょが動くときは必ず麻薬が絡んでいるそうだ。泉のマンションが再び何者かに荒され、かつての佐久間の弟分、萩原に、ボディガードの明が殺され、彼女は太っちょの所に連れて行かれた。麻薬を渡せと太ょちょに迫られ、泉があわやというときマユミがやって来て、麻薬のありかを教えるから彼女を助けるように話す。娘の願いで泉を解放する太っちょ。そこへ、あの刑事の黒木が現われた。黒木は刑事の特権を利用して麻薬を密輸していたが、あの日、成田の取締官に追われ、麻薬を隣にいた泉の父のバッグに投げこんだのだ。ところが、その父が死んでしまった。一方、愛人だったマユミは麻薬を見つけ、それを水に溶かしローションの瓶に入れてあると話した。早速、黒木はマンションに向った。その夕、佐久間が現われ、泉を連れて逃げだした。後を追おうとする太っちょの前にマユミが立ちはだかり、父を撃った。そこへ、マンションの黒木から電話が入り、浜口組の奴に麻薬を横取りされたと言うと、息絶えた。泉と佐久間は政を連れて浜口の所へ向った。「太っちょを殺ってくれたし、麻薬も手に入った、お礼に目高組のシマを広げてあげよう」と言う浜口の言葉を無視して、泉は、机の上にあるローションの瓶に機関銃をブッ放した。しかし、そのドサクサで政が殺され、佐久間と二人きりになった泉は目高組を解散することにした。佐久間は堅気になると言って故郷に帰った。数日後、警察から泉に死体を確認してほしいと呼び出しがあった。佐久間だった。サラリーマンになって東京に出張に来た佐久間はヤクザ同士の喧嘩を止めに入って殺されてしまったそうだ。泉のマンションには、佐久間のサラリーマンの名刺に書かれた伝言が置いてあった。「出張で東京に来ました。留守なのでブラブラしてまた来ます」と。泉は話すことのない佐久間の唇に自分の唇を重ねるのだった。...

スタッフ

監督
脚本
田中陽造
原作
赤川次郎
製作
角川春樹
多賀英典
プロデューサー
伊地智啓
撮影
仙元誠三
美術
横尾嘉良
音楽
星勝
主題歌
薬師丸ひろ子
録音
紅谷愃一
信岡実
照明
熊谷秀夫
編集
鈴木晄
作詞
来生えつこ
作曲
来生たかお
アシスタントプロデューサー
山本勉
助監督
森安建雄
スチール
正木輝明

キャスト

作品データ

製作年 1981年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 112分

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第6回 日本アカデミー賞(1983年)

ノミネート
助演男優賞 柄本明

第5回 日本アカデミー賞(1982年)

ノミネート
話題賞 作品部門/俳優部門  
話題賞 作品部門/俳優部門 薬師丸ひろ子

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映画レビュー

平均評価
3.1 3.1 (全11件)
  • 何故か心に迫る 角川映画祭で、初めて観ました。 薬師丸ひろ子目当てでしたが・・いやあ相米監督のなが回し映像、これほど心にぐいぐい迫るとは思わなかった。 途中の意味不明なブリッジとかも遊び心を感じるし。 どろどろ... ...続きを読む

    すーさん2 号 すーさん2 号さん  2016年8月10日  評価:4.0
    このレビューに共感した/0人
  • 国民的スター薬師丸ひろ子 この映画が大ヒットした事により薬師丸ひろ子は国民的スターに登りつめる事になる。 高校生がヤクザの組長になるという設定にはリアリティはまったく無いけど映画は笑いあり涙声ありで青春映画として楽しめる... ...続きを読む

    ロバート ロバートさん  2016年7月13日  評価:4.0
    このレビューに共感した/0人
  • 四代目は女子高生作 ネタバレ! ロングショット、長回し多様 地雷の上に立たせ尋問 太っちょ(相手ボス)義足の意味? 機関銃を撃ち“快感” 佐久間の亡骸とキス アイドル映画だかほとんど顔が映らない ...続きを読む

    しゅん しゅんさん  2016年3月12日  評価:3.0
    このレビューに共感した/0人
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