少年時代(1990)のレビュー・感想・評価
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古き良き時代
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戦時中、主人公の少年が疎開で一人で富山へ行く。
そこで東京者との事で学級委員タケシ達からいじめを受けるようになる。
しかしタケシに色々な小説の内容を話してあげる事で、次第に距離が縮まる。
他の学校の生徒に絡まれている所を助けてくれた事もあり、心が通じる。
しかし、病気で休んでいた副学級委員が復帰して来た事で流れが変わる。
副学級委員はタケシに反感を持つ者らを20人くらい集め、ボコる。
主人公もこのメンバーに入っており、タケシを殴れと言われて殴ってしまう。
この日以降、タケシはいじめられるようになってしまう。
が、あまりにひどいので、主人公は気にかけるが、タケシはつれない態度。
自分と話してるのが見られたら主人公が殴られるから、ってもあったのかも。
そしてついに戦争が終わり、東京へ戻ることになる。
主人公はタケシのところへ別れを告げに行くが、出て来なかった。
しかし出発の時、急遽タケシが走ってきて電車に並走する。
そしてお互いに別れを告げるのだった。
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タケシが良かった。
後で調べたところによると、この少年は地元の素人だったそうな。
電車の並走シーンは典型的過ぎて笑けたけど、感動があった。
そして最後は陽水の少年時代が流れる。
素晴らしい
私にはバッチリはまってしまって、30年以上前からもう数えきれないほど何度も何度も観ています。
初めて観た時も大泣きしてしまってインパクトありましたが、やっぱり何度観ても美しくて、せつなくて、最高の映画です。自分が少年になって入り込んでしまうのと、美しい風景やラストシーン。
井上陽水さんの主題歌は映画ではなくその後のCMでヒットしましたけどね。
藤子不二雄Aの漫画を実写映画化。元もとは小説。 友情ものっぽいのだ...
藤子不二雄Aの漫画を実写映画化。元もとは小説。
友情ものっぽいのだけれど、ほのぼのしてないし、タケシがガキ大将でシンジに対して対等に接しないのでなんか違う。
東京から疎開して富山の田舎に転校してきたシンジがメインの話で、戦争が終わり東京へ帰るところで映画も終わる。ひとつのストーリーというよりかは連作もののような感じでシンジとタケシ中心のエピソードをいくつもという感じ。
田舎だから本もなく娯楽が少ない。東京から本を沢山持ってきたシンジに、タケシやタケシの次に強いフトシが近づく。面白いストーリーを知っているので、俺に物語きかせろみたいに迫る。シンジのことを朗読するラジオがわりに。
イジメとか学校内の権力闘争みたいのが多く描かれる。タケシ一強で誰もかなわない時代が続くが、病で休学していた副級長スドウがクーデターを成功させ、タケシはリンチみんなからボコボコにされ、どん底のボッチになる。子供のやる事とは思えないえげつなさ。
この映画で良かった場面はシンジのピンチにタケシが駆けつけて守るところ。
タケシは優しいのに何故ボクをイジメるのかと問うシンジ。シンジの頭を抑えつけて わからんのーわからんのーがタケシの答え。この時大橋巨泉が二人の写真を1枚とるだけの役で出てる。
前半はつまらないが後半は動きがあって良かった。
宝物のバックルをタケシに託して東京行きの列車に乗るシンジ。全力で走って追いかけるタケシで幕を下ろす。やはり友情ものだった。
少年時代の曲がこんなにピッタリはまる映画はなかなかない。
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