証人の椅子
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解説

開高健の原作“片隅の迷路”を「赤ひげ」の井手雅人が脚色「にっぽん泥棒物語」の山本薩夫が監督した社会ドラマ。撮影は上村竜一。なお、スチルは大沢専之他十名が担当した。

ストーリー

ある寒い夜明け、徳島市の山田ラジオ店主人徳三が、全身九ヵ所の刺傷を受けて殺害された。警察の捜査を半ばにして、検察庁の手に渡った事件は、急転直下検察の内部説にとって変り、妻の洋子を犯人として逮捕した。市の地方裁判所は洋子に対して十三年の判決を下した。洋子は直ちに控訴したが、第二審裁判でも一審通りの判決となり、検察側の告訴は勝った。洋子は、最高裁に上告手続きをとったが、身柄は和歌山刑務所に送られた。ところがある日へ洋子は独断で上告をとり下げた。裁判が長びけば、金がかかるばかりで結論も判っている。服役を終えて自分で犯人を探す以外にないと思ったのだ。この処置に佐藤弁護士も親戚も愕然とした。その頃、富士山麓の警察署に、四年前のラジオ商殺しの犯人だと自首した男がいた。洋子の義理の甥にあたる瀬戸物商流二は、洋子の気持を理解しながらも、真犯人らしき者の現われた今、その処置に口惜さをおさえきれず、刑務所に訪ねては、事件の核心をさぐり、裁判のやり直しに積極的に動くことを決意した。洋子の有罪の動機は当時山田家に勤める二少年の証言であった。流二は二少年を追及して、漸く、二少年の検察官への供述も法廷の証言も、嘘であることを握った。新しく弁護を依頼された今井と流二の動きを察知した検察側も、二少年に証言を翻させない挙にでると共に、流二に対しては威嚇、供応、買収の疑いで調査を開始した。板ばさみになった少年も、流二も精魂つきはてそうになった頃、国会の法務委員会で問題となり日弁連の現地調査にもとずき、検察審査会が二少年の証言に偽証の疑いがあることを勧告した。流二も少年も孤立から救われた。だが、裁判やり直しには、まだけわしい道がひかえている。...

スタッフ

監督
脚色
井手雅人
原作
開高健
製作
伊藤武郎
宮古とく子
撮影
上村竜一
美術
菊池誠
音楽
池野成
録音
空閑昌敏
照明
高橋一三
編集
河野秋和

キャスト

作品データ

製作年 1965年
製作国 日本
配給 大映
上映時間 103分

提供:株式会社キネマ旬報社

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