劇場公開日 1963年12月7日

「侍。悲しき行き方と死に方」十三人の刺客(1963) 白熊さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0侍。悲しき行き方と死に方

2009年7月25日
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

黒澤の「七人の侍」のようなエンターテイメント性はないが、
侍という悲しい存在を、うまく描く。

上司から内密にテロを命令された、初老の侍。
そのテロからバカな主君を守ろうとする、優秀な侍。
戦いの中で無残に死んでいく、剣豪の侍。
一人生き残るが、気が狂う侍。

悲しい、悲しすぎる。
侍とは、何なんだ!!

シンメトリーな構図を中心にして、
時にはゆっくりカメラが動き、
突然のクローズアップに驚く。
1カット1カットが、
丁寧に撮られていて、飽きさせない映画だ。

白熊