打鐘

劇場公開日:

解説

血気盛んな若き競輪選手がトップを目指す姿を描く青春ドラマ。『週刊プレイコミック』(秋田書店・刊)に連載中の山本康人の同名漫画の映画化で、監督は「はいすくーる仁義2 たいへんよくできました」の小松隆志。脚本は「200X年・翔」の真壁俊幸。撮影は「はいすくーる仁義2 たいへんよくできました」の喜久村徳章が担当。

1993年製作/100分/日本
配給:ヒーロー
劇場公開日:1993年6月26日

ストーリー

新人競輪選手の立花ワタルは先行一本でトップを狙う血気盛んな青年だったが、佐々木頼子トレーナーの管理のもと着々と実績を上げるエリートの同期生・清原良がA1班にランクされたのに対し、新人レースで失格となった彼は桜千恵造とともに最下位のB2班に。千恵造は思い余って頼子にトレーニングを依頼し、遂に一着を得るようになるが、一方、レースで先行をためらったワタルは強引に割り込んだため千恵造の父でもある文造を転倒させてしまう。文造はかろうじて意識を回復するが、選手生命は断たれた。ショックを受けるワタルだったが、この事件をきっかけに快進撃に拍車がかかり、やがて清原を追ってS級入り。そんなワタルの姿に頼子は、自分の兄であり、かつて先行一本で勝ち抜きながら背中を傷めて死に至った伝説のレーサー・佐々木数正の姿をダブらせる。そして、ついにワタルと清原の因縁の対決レースが始まり、激しい競り合いの末、ワタルは優勝した。その歓声を聞きながら、頼子は寂しく競技場を後にするのだった。

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