地獄の夜は真紅だぜ

劇場公開日:

解説

阿部桂一と加藤有芳が共同で脚本を執筆、「二階堂卓也銀座無頼帖 帰ってきた旋風児」の野口博志が監督したアクションもの。撮影もコンビの永塚一栄。

1962年製作/88分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年9月22日

ストーリー

アサヒ・サーカスの呼び物はオートバイ曲技「地獄の夜」だが、その最中、三田光五郎が何者かに射殺された。検死の結果、三田は麻薬患者で、一年前のこのサーカスの麻薬取締官殺しと関係があると見て、警察当局の眼は光った。一座が佐渡から新潟へ渡った夜、伸二という流れ者が雇われた。三田に代って尾崎が光子と曲乗り中、エンジンが故障を起し、真逆様に墜落した。客足の落ちた一座が人気をとり戻したのは、伸二と光子のコンビの魅力である。折も折、沖合の大型貨物船の船室で中国人劉と周がタカラ・サーカスの高岡と麻薬密輸の相談をしていた。香港帰りのヤクザ健をアサヒ・サーカスに送り込み、飼葉桶にヤクを忍ばせて当局の眼を欺こうというのだ。また、乗っ取りをたくらむ高岡はアサヒの辰と政らを買収、興行の邪魔にかかった。ある日、飼葉を運ぶ坂巻運転手が殺された。一方、伸二は、亡き三田のベルトのバックルの裏側から一〇八と記した謎の鍵を発見した。高岡に接近した伸二は、その鍵でヤクをかくしたトランクを手に入れた。光子と伸二の仲を嫉妬した尾崎はそのトランクを盗んで逃げるが、高岡に捕まってしまう。その結果、光子も波止場の倉庫に監禁された。救出に乗り込んだ伸二は、アサヒ・サーカスのマネジャー三鬼が高岡一味と知った。高岡は伸二と健をにらんで「手前らのうちどっちかがデカだってことは判ってるんだ」といった。三鬼の乾分キャロルが魔の注射器を出すと、健は見事な拳銃さばきで政の拳銃をはじき落した。健は麻薬取締官であった。高岡らを倒した伸二が表に出ると、密輸団のボスのピートが光子を楯にワゴンで逃げた。しかし、ピートはキャロルに射たれた。キャロルはピートをフランスから追ってきたドロシー警部である。アサヒ・サーカスは尾崎・光子のオートバイ曲技で巡業をつづけることになった。伸二は再び当てのない旅へ。

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