地獄の饗宴

劇場公開日:

解説

中村真一朗原作の推理小説「黒い終点」を、「顔役暁に死す」のコンビ池田一朗と小川英が脚色し、監督も同じコンビの岡本喜八で、暗黒街に生きる男のアクションドラマ。撮影は「黒い画集 ある遭難」の黒田徳三。

1961年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1961年9月29日

ストーリー

五月一日、ポン引の一味戸部修は、新橋駅構内でネガを拾った。夜、現像して彼は驚いた。戦時中北支で激しいリンチをうけた時の上官伊丹が愛くるしい女と一緒に写っているのだ。五月二日、コートのネームを調べた戸部は、伊丹が月賦建築「東光住宅KK」の社長であることをつきとめたがそのビルへ来た戸部は、伊丹が既に列車転覆事故で死んだと知らされた。ビルを出る時写真の女日下冴子と出逢った。ネガは彼女が落したのだった。写真を渡す約束をした喫茶店で、戸部は「東光住宅横領の疑い、一億五千万円行方不明」を見た。冴子が現れないので店を出た彼は、冴子につけられていた。日比谷公園で冴子を捕えた戸部は、彼女をホテルへ連れこんだ。ホテルを出る時冴子が受け取った写真は全くの偽物だった。だが彼女も彼ら一味のバラまく紙片を、素早く抜きとっていた。五月三日、伊丹の雇った殺し屋達におびき出された戸部は、窮地に陥ったが咄嗟の機転で危機を脱した。例の写真から伊丹は死んでいないと知り、復讐の鬼と化した戸部は、写真の背景の建物から彼らのアジトをつきとめた。横領金が一億円だと冴子にきいた戸部は、五千万円を場所を指定して、明日持って来いと脅迫して出て行った。彼の後姿を冴子の魅せられたような目が見送った。さし当って五十万円をユスリとった戸部は同じアパートの未亡人、和子の働く喫茶店へ急いだ。マダムが和子なら三十万円で店を譲ってもいいといったからだ。彼は和子と子供三郎との平和な生活に心惹かれていた。五月四日、指定の場所を巧みに変更して戸部はバッグを受けとった。冴子は彼の徹底した悪党振りに一層惹かれていった。戸部は伊丹の女房峯子やその一味に逢い「伊丹は生きている、二千万円持ってくれば逢わせてやる」と脅迫した。ビルを出た彼を、完全に戸部に心を奪われた冴子が待っていて、伊丹が居所をかえたことを教えた。そして五月五日、戸部は高飛寸前の伊丹と乱闘の末、冴子が一億円預けてある預り証を抜きとり、バッグを手にした途端、一足遅れてやってきた峯子と、文なしになった伊丹から寝返りを打った殺し屋に、背後から拳銃をつきつけられたのだ。戸部と冴子は万事休した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0不発弾

2024年2月8日
PCから投稿

途中 そこそこ面白いなあと思ったけどね。 映画にするにしては 内容が薄すぎたようだ。 1時間15分ぐらいしたところから飽きてきて 結局94分 長かった。 もうちょっとなんか色々 盛り込まないと 90分も持たない・・・例えば 小鳥屋に行って 「俺も小鳥や始めてみようか」なんて 話に小鳥屋の女性主人が乗ってくるとか・・うまくだましてヤッちゃって 売春させて天狗になって自業自得ではまるとか・・ もうちょっとなんか入れて欲しかったね。

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タンバラライ
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