ジーンズブルース 明日なき無頼派

劇場公開日:

解説

精神的に満されぬ現代社会から脱皮を計る二人の若者が、短時間ではあるが二人だけの青春を精いっぱい生き、自滅するまでを描く。脚本は「ネオンくらげ 新宿花電車」の金子武郎、監督は脚本も執筆している「東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯」の中島貞夫、撮影は「恐怖女子高校 アニマル同級生」の増田敏雄がそれぞれ担当。

1974年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年3月30日

ストーリー

都心のバーの一室。バーのママ・聖子は、自分の体に貧りつく中年男のマスターを無表情で見つめている。彼女は、こんな毎日の生活に厭きが来ていた。マスターが留守のある日、聖子はレジから札束をワシ掴みにすると、駐車中の車に飛び乗り走らせた。チンピラ・片桐次郎は、殺し屋の片捧をかついで高利貸しを殺したが、自分も殺されそうになったので、彼らが高利貸しから取り上げた500万円を盗むと、自動車に飛び乗り、逃走した。郊外の十字路で、聖子の乗る車と、次郎の乗っている車が衝突してしまった。二人はお互いにいがみあったが、この事故で急停車した車をみつけると、二人はその車に飛び乗りハイウェイを猛スピードで走らせた。大金を持ち逃げされていきり立つ殺し屋のボス・本郷と、本郷の手下・早川と石松、高利貸しを騙した女・マリーたちは、次郎の足どりを追った。初めての夜、聖子と次郎はモーテルで一夜を過した。欲望をむき出しにして次郎は聖子に迫ったが、彼女の激しい抵抗にあった。翌日、追手に発見された二人は、コンテナの中に逃げ込んだが、そのまま舞鶴まで運ばれてしまった。舞鶴につくと二人は咄嗟にバイクにまたがり逃走した。そして雪山でハンターから猟銃を手にした聖子と次郎は、急に気が大きくなり、ガソリン・スタンドや、やくざの賭場などを次々に襲い、銃を乱射した。やがて二人は、次郎の故郷の山陰へ向った。ところが、山陰に先廻りしに本郷たちは、次郎の妹・百合子を脅かして次郎をおびき出した。そして現われた次郎を本郷たちは、滅多打ちにした。不穏な空気を察知してかけつけた聖子は、銃で本郷たちを散らし、瀕死の次郎を手当した。この間にも、数十人の警官隊が、刻々と二人に迫っていた。聖子は、百合子の目前で、痛みに絶えきれず苦悶を訴える次郎の心臓を一撃した。一瞬、聖子の目は涙で曇るが、やがてやり場のない怒りが爆発して、じわじわと包囲の輪を縮めてくる警官隊に銃を向けた……。

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