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劇場公開日:

解説

70年代の東京・高円寺を舞台に、一人の少年が抱いた日々の思いを綴る青春映画。役者活動や音楽活動を経て、86年より高円寺でアンティーク玩具店“ゴジラや”を経営している木澤雅博の初監督作品。全編に70年代の代表的和製ロックが流れる。主演は今作が俳優デビューとなった「ぬるぬる燗燗」の水橋研二。

1996年製作/92分/日本
配給:ゼアリズ
劇場公開日:1996年9月21日

ストーリー

学生運動の活動家が逮捕され、三里塚の団結小屋も機動隊に撤去され、挫折感が世間に漂い始めた頃。高校を中退した17歳の木元は、親元を離れ高円寺で中途半端な毎日を送っていた。学生運動に仲間入りして内ゲバで追われたあげく女の人に助けられたこともあったが、今は活動もサボりがちだ。一応、大学検定合格を目標にしているが、勉強するでもなく、フォークシンガーの溜り場の喫茶店に通い続ける。ある時、木元は兄貴分の勝木が出演するライブハウスで中年サラリーマンにからまれ、彼に誘われるままオカマ・バーに行った。その夜は兄が上京していて、木元は田舎に戻って働けと諭された。木元はキャバレーでバイトもしている。新入りホステスの彩はいつか内ゲバから助けてくれた女性だった。彩のヒモの下田は麻雀で職を失った最低の男だ。木元は彩にほのかな恋心を抱き、彩から様々な相談を受けるうちに彼女を守ってみせると思うようになっていた。ホステスの真美は麻薬中毒者で、ヤクザとの間に立って彼女に麻薬を売っていたのが下田だった。真美が行方不明になった時、彩は下田をたきつけ、売り飛ばされそうになっていた真美をヤクザの手から救出する。このため彩と下田は組織から追われる羽目になった。木元は彩を助けようとオカマ・バーのママに協力を仰ぎ、何とかふたりを逃がす。いつものライブハウスでは伝説のシンガーの滝沢が久しぶりに唄っていた。時代は少しずつ動いている。木元はラジオで彩と下田の死を知り、彩を守り切れなかった挫折感にうちひしがれながらも、旅立ちの時に向かっていた。

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