劇場公開日 1959年2月10日

「編集が生み出すポップな雰囲気」最高殊勲夫人 よしたださんの映画レビュー(感想・評価)

3.0編集が生み出すポップな雰囲気

2015年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

楽しいロマンティックコメディである。若尾文子と川口浩のすれ違いが観る者をうずうずさせる。なかなかくっつかない二人に「じれったさ」を感じるのだが、映画のテンポが早いので一向にイライラしない。
セリフが終わると間髪入れず次のカットへ移る編集の多用はポップなリズムとスピードを生み出している。これが「卍」と同じ主演女優と監督の作品なのだから、編集がいかに重要なのかがよく分かる。
若尾の溌剌としたビジネスガールぶりも爽快。
御茶ノ水駅のホームから湯島聖堂方面を望むカットには丸の内線と外堀通りの坂を上る市電。あの坂道を電車が上っていたとは驚き。

佐分 利信