五人の突撃隊
劇場公開日 1961年4月26日解説
「時の氏神 新夫婦読本」の舟橋和郎と「手錠にかけた恋」の星川清司の共同脚本を、「女は夜化粧する」のコンビ井上梅次が監督し、中川芳久が撮影した戦争映画。
ストーリー
昭和十九年五月、ビルマ最前線の日本軍は、インパール攻撃を目前に控えていたが、すでに弾薬はつき、食糧はなく、その上恐しい雨季が迫ってきていた。野上大隊長は、旅団司令部に物資の補給を要請した。事情を知った曽根旅団長は、作戦会議で撤退を主張したが、かえって第一線の指揮を命ぜられた。曽根は、副官に野上少尉を任命し、野上大隊へ赴任した。士官学校を出たばかりの野上は、父の野上大隊長が優柔不断なため進撃をためらっているという噂を聞き、不満に思っていた。橋本上等兵と杉江一等兵は上官を上官とも思わないような兵隊だった。曽根は、胸中、撤退を決意した。だが、そのことを敵に知られてはならない。敵前衛部隊への攻撃、地雷原の爆破作業と小さな攻撃が続けられた。橋本上等兵が、前の戦闘でかく座させた敵戦車を迎え撃つという計画が進められ、野上少尉、橋本上等兵、杉江一等兵の他、庄司一等兵と小林一等兵が選ばれ戦車の修理作業にかかった。作業中、野上と杉江の間に険悪な対立が続いた。戦車はほんの少し動いただけだった。撤退命令が下った。曽根旅団長の独断で行なわれた命令だった。時を同じくして、敵の攻撃が開始された。大隊の撤退が完了するまで、その攻撃をくい止め、最後に橋を爆破するために誰かが残らねばならない。敵のくる道筋にすえられた戦車の中に、野上、橋本、杉江、庄司、小林の五人が残って敵を迎え撃った。敵戦車が近づいた。この機に、橋の爆破をしなければ、敵の進撃をくいとめることができない。橋本と杉江が爆破作業にとりかかった。爆破装置が完了し、スイッチが入った。点火装置に故障があるのか爆発が起らない。杉江が橋上に躍りあがった。その上に敵戦車がのしかかる。その瞬間、橋は爆破した。その頃、大隊本部では曽根が自決していた。生き残った野上と橋本が、僚友たちの遺体を埋葬しているのを、対岸の狙撃兵が見つけた。野上が倒れた。「俺だけを残すな」と橋本が絶叫する。その橋本の背を激しい雨がたたきつけた。遂に雨季がやってきたのだ。...

キャスト
- 本郷功次郎野上少尉
- 川口浩橋本上等兵
- 藤巻潤杉江一等兵
- 川崎敬三庄司一等兵
- 大辻伺郎小林一等兵
- 山村聰曽根少将
- 大坂志郎野上大隊長
- 友田輝稲垣中尉
- 安部徹宮口伍長
- 藤山浩二高木兵長
- 石黒達也大田黒大将
- 見明凡太朗師団長
- 村上不二夫近藤大尉
- 石井竜一木村少尉
- 北原義郎旅団参謀
- 井上信彦情報将校
- 中田勉髯面の一等兵
- 田宮二郎野上俊夫
- 三浦友子若い女
- 須藤恒子婆や
- 弓恵子則子
- 花布辰男橋本の父親
- 香住佐代子橋本の母親
- 吉野妙子橋本光子
- 三保まりこ春子
- 小杉光史看守
- 山口健拘置所所長
- 潮万太郎落語家師匠
- 浜田ゆう子雪子
- 岡崎夏子仲人
- 此木透役場助役
- 高木栄一在郷軍人
- 伊達正村長
- 守田学第一中隊長
- 小山内淳第二中隊長
- 八木沢敏第三中隊長
- 網中一郎分遣小隊長

作品データ
原題 | Last-Ditch Glory |
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製作年 | 1961年 |
製作国 | 日本 |
配給 | 大映 |
上映時間 | 118分 |
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提供:株式会社キネマ旬報社
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DVD・ブルーレイ
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