劇場公開日 1972年10月14日

午前中の時間割りのレビュー・感想・評価

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2.0実験映画

2020年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 羽仁進作品はていうのは独特の実験映画が多い。それが評価されるモノもあるが、この作品はほとんどアフレコの台詞回しが下手くそすぎるせいもあって、見事にはずしてしまってる感がある。若者の感覚や世相の表現なんてのは上手く撮れているけど、死因を探るという主軸の筋にのめり込めないままだ・・・ちなみに映像はモノクロメインで、8ミリ映写のほうがカラー撮影となっている。

 骨折したためなのか、下村だけが旅行に参加できなかったようだ。そのため、8ミリに登場したり撮影したりする男・沖(沖至)の存在が気になり、好きな玲子がヌードになったりすることにショックを受ける。草子の死因や精神状態を探るというテーマもやがて単なる恋愛劇の様相へと変化していくところが弱いところ。

 結末もあやふやであり、沖と恋愛感情を抱いた草子が原因もわからず水死体として発見されたと想像できるが、草子のフィルムを芸術的に完成させようとする物語だったのか・・・不完全燃焼のまま。

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kossy