秋桜(コスモス)

劇場公開日:

解説

HIVに感染した少女と彼女の親友の少女が、周囲の偏見や差別と戦いながら強く生きていこうとする姿を綴った青春ドラマ。監督は「スキヤキ」のすずきじゅんいち。すずきによる同名原作を、すずきと「スキヤキ」の小杉哲大が共同脚色。撮影監督は「人妻不倫のけぞる」の田中一成が担当している。主演は映画初出演の小田茜と、榊原るみの実娘で同じく映画初出演の松下恵。

1997年製作/103分/日本
配給:エース ピクチャーズ=全国映画センター=映画「秋桜」製作委員会配給
劇場公開日:1997年5月3日

ストーリー

移住した南米で遭った事故で父親を亡くし、自らも輸血でHIVに感染してしまった17歳の少女・明子は、母親とともに7年ぶりに故郷の福島県本宮町に戻ってきた。彼女の病気はすでに町中の噂になっており、地元の高校に通うことには反対の声も上がっている。しかし、明子には親友の夏実という強い味方があった。明子の病気に理解を示した夏実は、7年間のブランクを埋めるように明子との交流を深めていく。夏休みが終わり、本宮高校に編入した明子は、ある日、集会で倒れてしまった。それは単なる貧血だったが、周囲の者たちの不安をかき立てる。夏実はそんな周囲の偏見と差別に立ち向かったが、ボーイフレンドの修司や父・正吉の不理解に絶望し、家を飛び出してしまった。明子の家に厄介になることにした夏実は、そこで改めて明子の苦しみや悲しみを目の当たりにする。表面では明るくしていても、彼女は死の恐怖に直面しているのだ。秋も深まり、夏実と明子は学園祭でコントを披露しようと熱心に練習を積み重ねてきたが、ある日の帰り道、明子を快く思わないクラスメイトに因縁をつけられ言い争いとなり、明子が急に降り出した雷雨にうたれて病院に担ぎ込まれる。明子の願いで学園祭の舞台にひとりで立つことになった夏実は心ない観客のヤジにあうが、必死の思いで明子の心中を訴えると、いつしか観客から拍手がわきあがるのだった。それからしばらくして、明子は大好きな安達太良山を見ながら息をひきとる。親友の死にショックを受けて家に戻った夏実に、明子からの手紙が届いた。夏実への感謝の気持ちを書き綴ったその手紙を読んだ夏実は、明子の代わりに強く明るく生きていこうと心に誓う。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0エイズ予防事業

2014年1月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

国民健康保険の事業でやっているエイズ予防事業で観ました。元々はエイズのネタは入っておらず、高校生二人のお笑いコンビの話だったのをそれでは売れない………と変更してこの作品になったそうです。
独善的に見えますがドラマとして極端に作るのは普通だし、田舎町にエイズ患者が現れ地域で暮らしだす……この程度の差別やヒステリックな感情は出てきて当然に思えました。

特に夏実の父親は実にリアルな父親像を演じていて、納得させられる。

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