ゴジラVSスペースゴジラ

劇場公開日:

解説

G(ゴジラ)細胞によって誕生したスペースゴジラとゴジラ、そして対ゴジラ戦闘ロボット・モゲラの激しいバトルを中心に展開するシリーズ21作。監督は、「19ナインティーン」の山下賢章。製作は、シリーズを手掛ける田中友幸。脚本は、「べっぴんの町」の柏原寛司。特技監督は、前作に引き続き川北紘一がそれぞれ担当している。東宝の95年お正月映画。

1994年製作/108分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1994年12月10日

ストーリー

G対策センターではゴジラに対して2つのプロジェクトが進行していた。1つは、ゴジラをテレパシーで操ろうというTプロジェクト。Gフォースの新城と佐藤、そして未希と千夏、大久保がTプロジェクト遂行の為、南太平洋に浮かぶバース島へ派遣された。そこには、Gフォースの一員でゴジラを倒すことに命を燃やす結城と、リトル・ゴジラが住んでいた。その結城が仕掛けた罠に、いたずら好きのリトル・ゴジラがかかってしまい、悲鳴を聞きつけたゴジラが姿を現す。そのチャンスに、Tプロジェクトのメンバーは、ゴジラの後頭部に小型増幅装置を命中させ、未希のテレパシーでゴジラを操ることに成功。しかし、大久保の無謀な操作で未希は意識を失い、ゴジラも海中へ消えてしまう。一方、もう1つのプロジェクトである対ゴジラ戦闘ロボット・モゲラ(Mobile Operation Godzilla Expert Aero-type)建造に成功したG対策センターは、地球に向かって飛来しつつある謎の物体を調査、破壊する為、モゲラを出動させる。しかし、その物体はモゲラをものともせず、そのまま飛行を続け、遂に地球へと降り立った。モゲラが持ち帰ったその物体の細胞から、それがG細胞によって生まれた怪獣、即ちスペースゴジラであることが判明。Gフォースは、スペースゴジラを倒すべく、再びモゲラを出動。その操縦に、結城と新城、佐藤の3人をつかせた。破壊を繰り返すスペースゴジラを追って、福岡市に飛ぶモゲラ。だがゴジラもまた、コスモスにアドヴァイスを受けた未希のテレキネシスに反応し、スペースゴジラを追って同地へ向かっていた。三つ巴の決戦が繰り広げられる中、モゲラを操縦していた結城に、ゴジラに対する友情が芽生えた。モゲラをスペースゴジラに体当たりさせる結城。そこへゴジラの止どめの火炎が放射され、スペースゴジラは倒れた。廃墟と化した福岡市を後にゴジラは海に帰り、結城たちはいつまでもその後ろ姿を見送るのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
特技監督
川北紘一
脚本
柏原寛司
製作総指揮
田中友幸
製作統括
林芳信
共同製作
富山省吾
デザインワークス
吉田穣
西川伸司
破李拳竜
小林晋一郎
粕谷善之
前晴彦
撮影
岸本正広
美術
酒井賢
電飾
稲垣秀男
河原正高
美術装置
川口茂
組付
西田忠光
装飾小道具
田代昭男
多胡啓一
入江京子
山内康裕
音楽
服部隆之
音楽プロデューサー
岩瀬政雄
北原京子
主題歌
デイト・オブ・バース
ゴジラ・テーマ作曲
伊福部昭
挿入歌
今村恵子
大沢さやか
録音
宮内一男
調音エンジニア
多良政司
音響効果
佐々木英世
照明
望月英樹
編集
米田美保
ネガ編集
大坪隆介
衣裳
斉藤育子
衣裳コーディネイト
出川淳子
ヘアー・メイク
梅沢文子
HDVSスーパーバイザー
鈴木昭男
原田睦弘
HDVS CG
飯田正行
石川智太郎
HDVS技術
滝沢隆也
諏佐佳紀
土屋勝彦
松山孝幸
山崎晴康
石本健二
タイミング
森吉隆
桑山太郎
音楽エンジニア
大野映彦
俳優係
後藤弘樹
アソシエントプロデューサー
鈴木律子
製作担当者
徳増俊郎
製作係
金澤清美
竹信誠司
助監督
三好邦夫
記録
加藤八千代
スチール
工藤勝彦
特技撮影
江口憲一
大川藤雄
特技照明
斉藤薫
特技美術
大澤哲三
特殊操演
鳴海聡
船橋誠
鈴木豊
原口ゆう
操演
三橋和夫
特殊効果
渡辺忠昭
久米攻
特技製作担当者
小島太郎
特技照明機材
二見弘行
特技背景
小島耕司
特技美術製作
野村安雄
特技組付
小笠原禎
特技編集
東島左枝
特技ネガ編集
大朝和代
特技記録
梶山弘子
特技スチール
中尾孝
特技製作係
柴田誠
オプチカルエフェクト
岸本義幸
中村信夫
松浦正春
五十嵐敬二
山路宏武
吉村好雄
安田芳郎
佐々木篤志
米木美明
内田剛史
佐藤元
三輪智章
新城孝
杉木伸章
エフェクトアニメーション
吉澤一久
沖満
飯塚定雄
山口拓政
岩田美穂子
吉岡直正
柳原嘉宣
豊直康
川尻健太郎
上田茂
小川幸代
木戸貴子
マットペイント
木村俊幸
操演助手
小川昭二
金子久夫
特殊視覚効果スーパーバイザー
小野寺浩
大屋哲男
泉谷修
特殊視覚効果プロデュース
小川利弘
CGディレクター
内海邦男
市野晃
北條則明
CGエフェクト
荒木史生
前田哲生
野島慶太
丹羽学
足立亨
高橋俊也
高山滋史
中山武志
鈴木孝治
特技助監督
鈴木健二
造型
小林知己
造形
若狭新一
江久保暢宏
潤淵隆文
メカ造形
高木浩治
小川正晴
デジタルエフェクト
木下良仁
藤下忠男
川端孝
田中高志
殺陣
宇仁貫三
照明機材
山崎惣一郎
特殊機械
三輪野勇
宮川光男
宣伝ポスターイラスト
生頼範義
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映画レビュー

3.0モゲラって巨大ロボをだせばいいんだろ? そんななげやりな仕事のように感じてしまうのです

2022年5月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1994年12月公開
つまらない
正直ガッカリ
良いところを見つけたいが見つからないのです

監督は山下賢章に交代
1975年の「メカゴジラの逆襲」で助監督していた人
でもオタクの感性は持ち合わせていなというしかありません

脚本は柏原寛司
なかなかに実力のある人だと、この人の作品一覧をみると思います
ですがこの人もまたオタクの感性は欠如しているようです

1984年のゴジラ、ゴジラvsビオランテ、ゴジラvsメカゴジラと直接つながっているお話です

ゴジラからは殉職した権藤の親友の結城少佐
ビオランテからはゴジラ細胞
メカゴジラからはモゲラとテレパシー

物語の骨格は良いと思われるのに、なぜこうなってしまうのか?
オタクの感性が足らない
圧倒的に足らないのです

配役も不思議
結城少佐が柄本明なのはなぜ?
その相手役の権藤千夏博士役の吉川十和子とはとても釣り合わないのです

彼女はとても美人で派手
肩パットの衣装がバブルぽい
博士役にはとても見えません

その結果、ヒロインであるはずの三枝未希役の小高恵美を食ってしまうことになり、どっちが物語の本線なのか混乱を生じさせてます
明らかに監督も脚本家も、結城少佐と吉川博士を本線にして撮りたかったと感じます

三枝の淡い恋の話、T プロジェクトのお話なんかなんかどうでもいいことにされてしまっています

ヘッドギアが登場します
オウム真理教が水面下でいよいよ凶暴化
松本サリン事件は本作と同年の1994年6月、地下鉄サリン事件は本作公開の4ヶ月後の1995年3月20日のことでした
Tプロジェクトの胡散臭さを醸し出すための小道具に使われたとおもいます
しかしオウム事件を予感させるものまではいきません
せっかく三枝の超能力を活かせるモチーフをなんら活かせていないのです
もったいない限りです

モゲラ登場
メカゴジラを連続で出してもということなのでしょう
メカニコングを出したいところですが権利関係が問題
ということでモゲラに落ち着いたのでしょう
ならば、地底での物語の展開を脚本は用意すべきです
なのに空を飛んで地上で戦う
地下に潜るのはほんの少しだけ
モゲラをどう格好良く見せ場をつくるのか?
そんなことを、なんにも考えていないのです

基地内部ではなかなかカッコ良く期待が膨らむのですが、前作のメカゴジラでみせたような分かっている感は皆無
格納庫も一見それらしいだけです

コクピットもクルーの耐Gスーツやヘルメットも何にも分かってないのが一目でわかります

あきらかに前作のメカゴジラから退化しているのです

前作であれほどそれらしい設定出来たスタッフはどこに行ってしまったのでしょう?

しかも飛行プロップはオモチャぽい
だいたい形が不格好なのだから無理に飛ばす必要なんてないはず
もぐらが空を飛んでも格好よくはならないのは自明のことなのに

やっぱり地底をドリルで掘り進む
そこをこだわりをもって丁寧にみせてこそ
モゲラを登場させた意味が生かされるのです

それがガッカリ感しかない映像では、何も分かっていない!と怒りすら感じるのです

モゲラを出すその意味をまるで考えていないのです
その特徴は何か?、その見せ方はどうすべきなのか?
モゲラって巨大ロボをだせばいいんだろ?
そんななげやりな仕事のように感じてしまうのです

モゲラもペラペラで重量感や巨大さもでていません
スタッフの熱意も低く感じてしまいます
手を抜いているのか?と思うほどのレベルです

特撮部隊は、同年7月公開の「ヤマトタケル」にこの年の前半を忙殺され時間的な余裕が無かったのかもしれません
それでも酷すぎます
そしてこれらのことは決して特撮部隊だけの責任ではありません

平成ガメラ三部作の第1作の「ガメラ 大怪獣空中決戦」は本作の4ヵ月後の1995年3月公開
本編監督は少年の頃は怪獣辞典を作るほどの、怪獣少年だった金子修介監督
特撮監督はシンウルトラマンを撮った樋口真嗣監督
こちらの方が、本編も特撮も遥かに本作を上回っています
永遠の名作の域です

一体この違いは何なのでしょうか?
怪獣に対する愛がないのです
敬意もないのです
怪獣映画を撮っている喜びもないのだと、そのことが伝わってくるのです

特撮だけでなく設定自体に向けたこだわりもないのです
要はオタクの感性がない人間が怪獣映画を撮ってもつまらない映画にしかならないということです

申し訳ないですが、平成ゴジラシリーズ最低の作品です

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共感した! 2件)
あき240

3.5破壊神降臨

2022年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

本来なら前作の「ゴジラVSメカゴジラ」でシリーズは一旦終了はずだったが、ローランド・エメリッヒ版ゴジラの制作が遅れいたため急遽制作された作品。
登場怪獣は5体で平成VSシリーズでは最多。
三枝未希(小高恵美)が大人っぽくなっていてかわいい。
しかし、モゲラってネーミングはなんとかならんのだろか(笑)

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ヒックス伍長

3.0ハナモゲラ語を思い出した

2019年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 ゴジラ細胞から邪悪な部分だけが発達して誕生したスペースゴジラ。ゴジラを倒すためだけに宇宙からやってきたという、意味不明な設定も面白い。一方の地球では、対ゴジラ用に開発されたロボット怪獣モゲラによるMプロジェクト、そしてゴジラの後頭部に増幅器を撃ち込んでテレパシーで操るTプロジェクトなる二つの作戦が展開されていた。

 個人的な恨み(殺された峰岸徹)でゴジラを憎む柄本明や吉川十和子。サイキックセンターの小高恵美やGフォースの橋爪淳など、人間たちのドラマも展開する。特に柄本明が演ずるキャラはゴジラを憎むが故に暴走して、共通の敵スペースゴジラから進路を変えてしまい、Gフォースパイロットに殴られ気絶させられるなど、笑えるところもある。

 今作では九州全域が破壊され放題。熊本城は難を逃れたのかもしれないけど、福岡が廃墟と化してしまう。結晶体を使って宇宙エネルギーを増幅したりして、バトルフィールド化する迫力も凄い。

 モゲラにしろ、メカゴジラにしろ、一旦倒れたら自力ではなかなか起き上がれない。ゴジラも今作では何度も倒れているけど、回復力が半端ない。こうした戦う男たちの映画ではあるが、一方でサイキックの小高恵美が何度も言う「戦うだけがすべてじゃない」「心を通わせなければ」というメッセージも印象に残る。

 それにしても、ベビーが大きくなったミニラもどきのリトルゴジラ。やっぱりいらない。また、服部隆之の音楽がいい♪

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kossy

3.0MOGERAの鼻!

2019年1月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 3件)
アキ爺
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