劇場公開日 1992年12月12日

「唯一女性客を呼ぶ事が出来る怪獣=モスラ」ゴジラVSモスラ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0唯一女性客を呼ぶ事が出来る怪獣=モスラ

2012年6月17日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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シリーズ19作目。

キングギドラに次いで復活したのは、モスラ。
悪のモスラとして新怪獣バトラが登場するなど、モスラが主役と言っても過言ではない。
ストーリーもモスラを軸に展開される。
ゴジラは完全に脇役だ。

ストーリーは、1961年の『モスラ』と『モスラ対ゴジラ』を合わせてリメイクした感じ。
環境問題などを背景にして現代的要素を取り入れているものの、新味は無い。

だが、新小美人=コスモスや離れ離れになっていた家族の和解、女性コーラスによる音楽などに彩られ、ファンタスティックな映像と共に、異例な“美しい怪獣映画”に仕上がっている。
劇場公開時、母親が娘を連れて観に来たりと、ゴジラ映画として珍しく女性層も多かったとか。
それもひとえに、モスラのお陰といったところか。
この時小学生だったが、学校で“モスラの歌”が流行ったなぁ…。

モスラに株を奪われっ放しだが、ゴジラも噴火する富士山からの出現があったり、バトラも名古屋襲撃があったり、両者のバトルがあったりと、見せ場は設けている。
“メーサーマーチ”をバックに展開されるゴジラ対メーサー部隊はハイライトの一つ。

怪獣映画で女性客を取り込むのは非常に至難。
それを唯一出来るモスラは、稀有な存在と言えよう。

近大