剣豪天狗まつり

劇場公開日:

解説

富田常雄の『天狗往来』を、「鳴門秘帖(1961)」の高岩肇が脚色し、「右門捕物帖 南蛮鮫」の小沢茂弘が監督した、大友柳太朗の時代劇。撮影も「右門捕物帖 南蛮鮫」の伊藤武夫。

1961年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1961年3月21日

ストーリー

徳川三代家光治下の寛永十五年、天下に散らばる武芸者達を一堂に会して御前試合を開くと発表した。樋口定久に念流を学んだ仏子四郎五郎は、伊達家の指南役神尾主馬を敗った。江戸に上る道すがら、会津山中に迷いこんだ四郎五郎は、真田幸村の六女磯姫と筧十蔵を知った。磯姫は十蔵に柔術を学び徳川家に報復を誓っていた。四郎五郎を慕うようになった磯姫は、御前試合を口実に男姿となって、猿飛佐助の遺児岩猿を供に四郎五郎の後を追った。四郎五郎は会津城下で柳生流鳴子典膳と立ち会い、勝ちを得たがその試合をみていた浪人飯篠修理亮に好敵手と目されつけ狙われる身となった。神尾主馬も修業のやり直しと江戸に向っていた。主馬の妹里美は、兄の留守を狙って来た武田真竜軒に犯されて連れ出されていた。その二人に四郎五郎は日光街道で出会った。真竜軒は四郎五郎に追い払われ、里美は谷底に落ちて修理亮に救われた。江戸へついた四郎五郎は大久保彦左衛門の屋敷に宿った。寛永十五年五月十三日江戸城中吹上御苑において試合の幕は開かれた。磯姫扮する山城磯之助は渋川伴竜軒を倒した。柳生飛弾守と四郎五郎の一戦は、合討ちとみえたが四郎五郎の一撃に飛弾守の木刀は落ちていた。しかし検証役小野治郎右衛門の検証に飛弾守の勝ちとなった。江戸城中に家光を狙う磯姫は四郎五郎に無理矢理連れ出された。剣の世界も政治と立身出世につながりきたないものと知った四郎五郎は江戸を去ることになった。磯姫も復讐をあきらめ四郎五郎と女として生きる心を固めた。しかし、その出発の前に、試合に遺恨を残す柳生一門神尾主馬、鳴子典膳との芝山内弁財天での決闘があった。柳生の門弟と典膳は倒れ、主馬と修理亮が四郎五郎に迫った。兄と、夫を思う修理亮の前に里美が飛び出して修理亮の刃に倒れた。呆然と立ちすくむ二人の前から、四郎五郎は磯姫と共に会津の山中へと帰って行くのだった。

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