喧嘩太郎

劇場公開日:

解説

源氏鶏太の原作を、「天下を取る」の松浦健郎が脚色、「青年の樹(1960)」の舛田利雄が監督した、裕次郎のサラリーマンもの。撮影は「地図のない町」の山崎善弘。

1960年製作/87分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年8月10日

ストーリー

通称喧嘩太郎こと宇野太郎は生まれつき喧嘩っぱやいのが玉にキズ。大学を卒業して丸ノ内の第百商事に入社した。早田社長と大竹外国部長は、東南アジア賠償物資の入札に奔走していた。対抗会社の東洋物産も懸命だった。ある日、太郎はボクシング試合を見に行った。そこで地廻りの勘吉に因縁をつけられて困っている東洋物産社長岩下の隠し子健二を助けた。そして美人の婦人警官深沢雪江と岩下社長の令嬢秀子と知り合った。翌日、前夜の乱闘事件のことで太郎と、上司の鬼課長こと北浦は社長に呼びつけられた。ところが叱言のかわりに同席した秀子から礼をいわれ、翌日の賠償物資視察委員招待パーティに出席し、ホステス秀子から東洋物産の敵状偵察を命じられた。パーティは盛大に開かれ、東洋物産の秘書課長五井は秀子と太郎の仲を嫉妬した。ある日、太郎は雪江とのデイトを同僚谷村らと賭をした。見事にデイトは成功したが、キッスには失敗した。ムシャクシャする太郎に岩下が夕食を招待した。席には秀子、健二、二号から夫人に昇格した節子もいた。が、来合せた五井は太郎を罵倒、秀子に近づくなといった。太郎は約束した。五井は秀子にふられたら、東洋物産の入札値をもって第百商事に鞍替えするため大竹部長と通じていた。鬼課長は精勤も認められず停年で退社した。ある夜、鬼課長と太郎は新宿で再会、意気投合して大いに飲んだ。あげくに不良と喧嘩してブタ箱入り。雪子が保証人になってくれ、会社内の悪事を注意した。太郎はスリの山金から大竹部長の秘密メモを入手した。が、社長も大竹も太郎の忠告に耳をかさなかった。太郎は大竹の脅迫に屈せず、不正に戦いを挑んだ。国会は賠償汚職の調査を開始した。太郎は大竹一味に軟禁されていたが、そこを脱出して秀子の級友で芸者万弥をつかまえ、彼女が料亭で撮った証拠写真を持って委員会に乗りこんだ。形勢は逆転、太郎は勝った。鬼課長は東洋物産に就職し、太郎も第百商事に戻った。雪江と結ばれる日も近いことだろう……。

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