けものの眠り

劇場公開日:

解説

週刊読売に連載された菊村到の同名小説の映画化。「にあんちゃん」の池田一朗が脚色し、「13号待避線より その護送車を狙え」の鈴木清順が監督した。撮影は鏑木創が担当した。

1960年製作/85分/日本
配給:日活
劇場公開日:1960年4月6日

ストーリー

香港からブルー・クリッパー号で帰国した植木順平は、停年退職金三百万円をふところに謎の失踪を遂げた。妻のひさと娘の啓子は驚いた。啓子は恋人の社会部記者・正太郎に打ち明けた。植木家にバー・エメラルドのあけみという女給から順平の指輪を預っているという電話があった。正太郎と啓子がかけつけた時、その晩順平のつれだったという男が店に来た。尾行すると、男は弘子という女給と旅館に泊ったが、翌朝ブロバリン心中を図って死んだ。弘子は助った。二人は男が佐藤といい、クリッパー号の船員王の友人だったことを確めた。王を探しに横浜に飛ぶ寸前、順平は突然帰宅し、入港した船に雑貨を売る横浜の港栄商会に新しく就職したと告げたが、それ以上の質問は許さなかった。ある日、横浜支局の堀部から、王らしい男が殺されたと知らせて来た。訪れた正太郎は、佐藤の家と同じ日輪教の異様な祈りを聞いて愕然とした。佐藤と王は日輪教で結ばれている!王の妻が見せた写真には真木という男がいたが、真木はへロイン密輪容疑で逮捕され、自殺した。エメラルドのあけみが言った、順平とあの晩同行したという右手に傷のある男が、偶然当局の追跡をうけた。しかし、十国峠でその男小松は追跡者を全員射殺した。正太郎は順平が香港から麻薬を運び、その薬をめぐって佐藤と王は殺されたこと、港栄商会は麻薬団の巣であることを察知して啓子に告げた。正太郎は弘子のアパートを探し出し巧妙に犯罪を告白させ、録音テープに取った。これを知った順平は箱根にある日輪教本部に向った。正太郎達が本部に到着した時、豪壮な建物が大爆発を起して吹っ飛んだ。順平は生き残った小松を射ち倒すと、今はこれまでと、正太郎と啓子の手をふりもぎって自ら火焔の中に飛びこんだ。啓子は正太郎の腕の中で泣いた。

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