疾風!鞍馬天狗

劇場公開日:

解説

サンデー毎日連載の大佛次郎原作鞍馬天狗“影の如く”より、「大学の石松」の松浦健郎と大和久守正が共同で脚色、「鞍馬天狗 御用盗異変」に次いで並木鏡太郎が監督、「恋すがた狐御殿」の岡崎宏三が撮影を担当した。主な出演者は「鞍馬天狗 御用盗異変」の嵐寛寿郎、松島トモ子、「恋すがた狐御殿」の扇千景、「のり平の浮気大学」の北川町子、「喧嘩鴛鴦」の大河内傳次郎、その他杉山昌三九、上田吉二郎、寺島雄作など。

1956年製作/88分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年6月8日

ストーリー

深夜の京都。狐狸の面を被った怪漢一味に襲われた勤王の志士桂小五郎は、折よくその場に駈けつけた鞍馬天狗に救われた。だが数日後、河原で杉作がみつけた子供の死体が同様の面をつけているのに不審を抱いた天狗は一味の正体を探ろうと決意した。その夜、立行寺の庫裏に集った一味の中に紛れ込んだ天狗は首領株の翁の面の正体を探ろうとしたが、飛弾高山から京に上った一刀流の達人山根紋十郎と、以前その弟子であった佐幕急進派の松浦小吉に遮られた。翁の面の主は公儀大目附堂前右近で、勤王派浪人に対する幕府側取締りの手ぬるさを怒り、自ら結社を組んで彼等を一掃しようと考えていた。右近は手始めに堺の豪商徳右衛門の子大太郎や十兵衛の幼女を捕え、催眠術を心得た怪力開善和尚の古寺に幽閉して身代金を稼ごうとした。立行寺から脱れた天狗は偶然この古寺を訪れ、開善の魔力に掛って妾同然の生活をしている娘お仲に一夜の宿を頼んだ。しかし和尚の態度や庫裏に放り出してある狐の面に眼を止めた天狗は杉作と吉兵街に秘かに古寺を調べさせた。一方、右近に結社参加を断った山根は松浦を慕う娘お縫を連れ飛弾へ戻ろうと決心した。だが一足先に発ったお縫は松浦に古寺へ誘拐され、杉作も和尚に捕えられてしまった。好色な開善は折をみてお縫に言い寄ったが、そこに現われた天狗は彼女を杉作や大太郎諸共救い出した。しかし十兵衛の許には、倍額の身代金を要求した脅迫状が送られ、一切を引受けた天狗は深夜、松尾の絵馬堂に右近一味を迎えた。乱闘の末、開善や右近を始め曲者一同を倒した天狗は無事幼女を救い出した。お仲は幼女をかばって開善の刃に倒れ、松浦は総てを知った山根と天狗のいさめに改心を誓った。数日後、峠の上では旅姿の山根と彼に従うお縫、そして松浦が、白馬にまたがった天狗や、その傍に立つ杉作、吉兵衛たらに見送られて去って行った。

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