劇場公開日 2000年12月23日

郡上一揆のレビュー・感想・評価

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5.0金沢だと「だちゃかん」だな

2020年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 「だちかんっ!」と重税に苦しめられた農民は怒りに震える。子どもが生まれたばかりの定次郎(緒方)も農民の代表として江戸へ。直訴は死罪をも覚悟しなければならない。

 序盤から、圧倒されるくらいの迫力の農民たちと、お墨付きを出しておきながら険見取りの強攻策という裏切り行為をする藩主。一旦は村預けとなるが、籠訴と奉られる定次郎。庄屋を利用して取り潰しにかかる金森。そして死を覚悟して再度の直訴。流血革命のような『草の乱』と比べると、正当な手続きを踏んでいる。現在の裁判制度が遅いのは伝統的なものなんだと納得してしまった。

 それにしても、読み書きもできるし学のある百姓にはおそれいった。時代劇によく現れる無能な農民のイメージとは全く違う。信念を持った誇り高き農民の姿が描かれているのだ。

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kossy

3.0従来の農民一揆イメージを変えた

2019年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、試写会

泣ける

興奮

当時の農民がこんな闘争を出来た事に驚いた。

一揆と言えばファミコンやゲームの「いっき」しか思い浮かばず
無謀にも竹槍で武士の前に飛び出して行くイメージしかなかったが、
寺子屋で勉強し、あの時代の法律もしっかりと理解した上での闘争。

武士の時代が終わる訳である。

農民は強かなだけではないと言うのが伝わってきたが、お上と言う存在に「成らぬものはならぬ」と物事の本質を理解して命を張れる人間たちがあの時代には居たのに、現代に似たような状況はあってもお上にモノを言えなくなったのだとすれば、今の世の中はちょっと恐い方向に向いているのかも知れない。
試写会では監督はそんな話をしてくれた事を思い出した。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)