銀座の次郎長

劇場公開日:

解説

松浦健郎原作を彼自身と中西隆三、雪室俊一が共同で脚色、「都会の奔流」の井田探が監督した“暴れん坊”シリーズ第四話。撮影は「どん底だって平っちゃらさ」の萩原泉。

1963年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1963年6月2日

ストーリー

銀座商店街の人手不足はいまや深刻な問題となってきた。銀座若旦那会が真剣に討議している頃、全国やくざ連合会のボス連も同じく人手不足に頭を悩ませていた。横浜のボス白須が全国グレン隊実績表の最下位にある銀座のボス竜巻をつるし上げ、竜巻は最も苦手な銀座の次郎長と手を結び人造りに専念するとその場を逃れた。悪に強い銀座の次郎長こと清水次郎は、カレーハウス・ジローの主人だ。次郎と松の湯の秀子は求人のため一本槍元首相の紹介状を貰うと、長五郎とすし銀の金作をスカウトとして東北の町へ送った。早速二人は十数名の少年少女を集めたが、竜巻の乾分達にまんまと横取りされてしまった。途方にくれた二人は、三太というヒネた少年の口ききで浪人中の少年少女をかき集めて戻ったが、翌日からの彼等の仕事ぶりは次郎たちの度肝をぬいた。ジローの三太はお客にカレーを運ばせ、すし銀のサブは握り飯を作り、松の湯のヤエは男湯ばかりのぞく始末だ。バー“あるまん”のリラ子が大阪から呼んだ妹の和子はなかなかの美人だ。後を追って来たしつこい紳士を次郎は撃退してやった。一本槍老が訪ねて来て次郎は初めて集団誘拐事件を知り、その上三太らがドヤ街からかり集められた竜巻の廻し者ということも知った。次郎は竜巻クラブへ押しかけ総てを聞き出すと大挙横浜の白須宅へ向った。そこでは少年少女たちがうかぬ顔をしてヤクザのスパルタ教育を受けていたが、竜巻に続いて次郎たちが一斉に躍りかかり、たちまち大乱闘と化した。そこへ秀子の知らせで一本槍老を先頭に警官隊が駈けつけ、一味は一網打尽となった。和子は秀子に別れを告げて東京を去り、竜巻はネズミの殺し屋に転業した。三太たちは、商店街で懸命に働くようになり、銀座には平和がよみがえったのである。

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