銀河鉄道の夜

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

宮沢賢治の童話を、「タッチ」の杉井ギサブロー監督がアニメーション映画化。登場人物を擬人化した猫に置き換えたますむらひろしの漫画を原案に、細野晴臣による幻想的な音楽にのせて描くファンタジー。病気の母と暮らし、帰らない父を待つ孤独な少年ジョバンニは、星祭りの夜に丘の上でひとり空を眺めていた。すると目の前に銀河鉄道が現れ、導かれるように列車に乗ると、そこには親友のカムパネルラがいた。2人は銀河を旅し、さまざまな人々と出会い、別れていくが、やがて旅の終わりの時が訪れ……。

1985年製作/107分/日本
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1985年7月13日

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映画レビュー

4.0とてもよかった

2023年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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吉泉知彦

4.0とてつもなく恐ろしい作品の一つです。

2023年4月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

幸せ

内容は、薄幸の人と言われた宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を映画アニメ化した作品。宮沢賢治の世界観を映像化するという無謀な冒険に挑戦した作品は脱帽するほど鑑賞深い作品です。印象的な台詞は『きっと何処かで逢っているんだね』原作には描かれていないトウモロコシ畑の一場面。嫉妬から一人ぼっちだど思い込んでいたジョバンニが、人間として存在を認められたかの様な嬉しさが伝わってくる台詞が痺れる。印象的な場面もこの時のアメリカ🇺🇸に憧れを抱いた宮沢賢治らしく心象風景のスケッチとBGMの新世界第二ラルゴが宮沢賢治の『種山ケ原』と重なり誰しもが日常生活で、忘れかけている気持ちを思い出させる様で素晴らしい表現だと感じる。歌詞・遠き山に日は落ちて・家路と三位一体となった表現は恐ろしささえ感じる震えが止まらない表現はトラウマものです。印象的な状況は、原作は何度も何稿も読みましたが、イメージしきれなかった所の映像化と映像化した事による弊害を考えながらも過剰な程分かりやすく心情を描いた親友カンパネルラの表情と動作が良かった様に感じました。タイタニック姉弟の最後の寂しそうな『さよなら』やカンパネルラの『さよなら』は何処か諦めにもにた怖さと寂しさを感じました。宮沢賢治の云う、『ほんたうの幸いとは何か』にフォーカスした非常に難しい映像化はホラー映画の様で難解で見る人によって意見がかなり分かれるとは思いますが子供から大人までいつ見ても何か心に沁みる作品は、時代を越えて楽しまれる作品だど思いますし、後世のアニメ作家に呪の様な重荷を与えた様に感じます。宮沢賢治の世界観という理解し難い葛藤の世界を具現化するというタブーに挑戦した素晴らしい作品です。

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コバヤシマル

5.0天空をかけるロード小説。ますむら先生!ヒデヨシはどうしています?

2023年4月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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マサシ

5.0これぞファンタジーなんだな!。私と子供の大好きなアニメです!

2022年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

中学生の頃に映画化、地上波でチェックしました!。
宮沢賢治が好きな私と子供。
セロ弾きのゴーシュを子供が3歳ころにDVDレンタルしたら、食い入るように何回も見ていたな。

銀河鉄道は私が好きなので、久しぶりに見たくなりDVDを購入。
子供も気に入ってくれました。

私と子供の大好きなアニメ映画の1つです。
絵も話もとてもキレイです。
不思議な雰囲気もほどよく良い感じの映画です、大人でも楽しめるかと。

電車に乗ってくる人たちのひみつ(秘密っていうのかな?共通点かな?)。
電車に乗って来たカムパネルラは何かをハンカチで拭いていた、何を?

今年の夏休みは子供と宮沢賢治の世界観を感じたくて、SL(汽車)に乗ってきました。
SL銀河、もう少しで完全引退するのであわてて乗ってきました。
車内には宮沢賢治のミニプラネタリウムが上映されていて、すごく良かったです。

プラネタリウムは整理券が必要なことを私は知らなかったのですが、勘のいい娘が汽車に乗った途端にプラネタリウムの車両へ猛スピードで走り、1番で整理券をゲットできました。

見れなくてもいいかな~と思っていたプラネタリウムですが、銀河鉄道の夜にでてくる星を映してくれてジョバンニとカムパネルラが解説してくれたので、すごく感動しました。

この映画は、画もストーリーもすごく練られていますし、色々と考えさせられる映画でもあります。

近頃の流行りのやたらと写実的なアニメ映画も画がキレイで悪くはないですが、難しい設定の凝ったストーリーよりも私には魅力的に映る映画です。

銀河鉄道の夜はなんとなく見ると、つまらない単なるアニメ映画なんです。
ですが、本当はそうではないんですよね。
そしてやっぱり、少し切なくなります。

でもそれは、悲しいけど、そうじゃないような、不思議な感覚です。
どこかやさしさに包まれているような、そんな映画です。
自分の気持ちが優しくなるような感じがします。

びっくりするような事件はありませんが、内面にしずかに訴えかけてくるかんじは原作のせいか、監督の腕か?

フィクションのファンタジーをよりフィクションとして完全にしたのは、登場人物を猫の擬人化で映画化したところだろうな。ここまで徹底したうえに、原作は宮沢賢治、素晴らしいです!

美しい銀河の景色や星空。
少し切ないラスト。
切ないんだけど、何故か、何度も見たくなるお話です。

良い映画なので、多くの人に、ぜひ見てほしいです。

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ころん
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