侠客列伝

劇場公開日:

解説

「代貸」の棚田吾郎がシナリオを執筆し、「日本侠客伝 絶縁状」のマキノ雅弘が監督した任侠もの。撮影は「前科者」の鈴木重平。

1968年製作/106分/日本
原題:Histories of the Chivalrous
配給:東映
劇場公開日:1968年8月1日

ストーリー

明治四十年の春、賭博行為禁止条項を含む新刑法が帝国議会を通過した。困惑した関西、関東の親分衆は至誠愛国を旗じるしに日本大同会を結成しようと動き出した。会長には天神一家の清水の口ききで柳瀬子爵をかつぎ出した。そして、結成式の世話人に小田原酒勾一家の半次郎が指命されたのだが、関東筑波一家の坂上は、この世話人選定に疑問を持った。というのは、清水の娘婿の三島の山形一家が、東海道線開通でさびれた三島のかわりに、地の利のよい小田原を狙っていたからだ。これは、坂上の娘浪江と結婚することになっている半次郎の部下伊之助の心配することでもあった。やがて結成式の日。案の定、半次郎は、清水一派に難くせをつけられ、自ら刃物を抜いてしまいなぶり殺しにされてしまった。その上、酒勾一家は一年間の謹慎を、日本大同会の総会で言い渡されたのである。ひっそりと半次郎の通夜をすませた伊之助たち三十人は、仇討ちの準備を進めたが、坂上に止められ、全員涙をのんだ。そしてその日から酒勾一家の苦難の毎日が始まった。夏が過ぎその年も終った。そして再び春が来て、一年の謹慎期間が解けようとしていた。しかし、その頃酒勾一家は一人去り二人去り、数人を残すのみとなっていた。そんなとき、人斬りの異名を持つ浅次郎が姿を見せ、山形一家に草鞋をぬいだ。直次郎はかつて愛した加代が芸者にたっていると聞いて、この町にやって来たのだ。清水と山形はその浅次郎に伊之助を殺すよう命じた。この事情をよく承知している浅次郎は一宿一飯の恩義のため、伊之助と対峙したが、山形の撃った銃声から伊之助をかばって死んだ。満身に怒りをこめて、七人の部下ととも伊之助が殴り込んだのは、その直後である。清水、山形はその伊之助の刃に、朱に染って倒れていった。

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