「キャンパス110番」より 学生野郎と娘たち

劇場公開日:

解説

週刊文春に連載された曽野綾子の『キャンパス110番』を、山内久が脚色、「密会」の中平康が監督した風刺喜劇。「われらの時代」の山崎善弘が撮影した。

1960年製作/90分/日本
原題:The Inspector & Gambler
配給:日活
劇場公開日:1960年2月21日

ストーリー

芳土大学にはさまざまな学生たちが在校していた。たとえば--新劇の演出家を夢見る精神分裂気味の山本、オートバイを賃貸して稼ぐ吉野、麻雀にあけくれる黒川、ガリ勉で恋人の晃子をもかまわぬ奥山らの男子学生。お節介焼きで行動派のノエミ、冷酷な高利貸怜子、バーでアルバイ卜をする晃子らの女子学生。ある日、山本はノエミらの攻撃にあってタジタジとなっていた。彼女らに出資させて作ったフィルムがオジャンになったからだ。その上山本は下宿の間代の抵当代りに娘婿にされてしまった。しかし、山本は浮気な妻を監視しながら“呪いの青春”の著作に懸命だった。吉野はイタリーに出稼ぎに行くという。奥山は就職運動にヤッキだった。一方女子学生たちは、寮の盗難事件で議論をたたかわしていた。ノエミと晃子は火花を散らした。ムシャクシャした気持のままバイト先に出かけた晃子は、ドラ息子靖夫に暴力で処女を奪われた。その日から、彼女はすさんだ生活を送るようになっていった。卒論の季節がきた。就職が決まってのんびり卒論にかかる奥山、その奥山に黒川は三万円でテーマを売ってくれと泣きついた。山本が駈けこんで来た。妻に逃げられたという。しかし、完成した“呪いの青春”を聞いてあげるというノエミの言葉に、彼は得意の熱弁をふるった--黒川と奥山は卒論の完成を祝してある料亭にいた。ご機嫌になった二人はコールガールを呼んだ。その中に晃子がいた。恋人奥山に恥ずべき姿を見られた晃子は、靖夫の部屋を訪れ、彼を殺して自らもガス栓をくわえた。--はたしてどの学生が正常なのか、どの学生が狂っているのか。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5中平康監督作品にしては…

2023年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

神保町シアター「恋する女優 芦川いづみ」特集上映にて鑑賞1本目。

中平康監督作品の芦川いづみ主演映画なので期待したが、実に不愉快な映画に見えた。

1960年の激動時代、ものすごい勢いで様々なことが起こる。
学生の青春を描くと思いきや、「学費がどうの」・「学生かく在るべし」といったシラケるエピソードが続く(^^;

今回の芦川いづみ特集上映チラシには「【転落のマドンナ】を演じた芦川は強烈な印象を残した」……と記されているが、芦川いづみ らしからぬ汚れ役(^_^;
あっさりとレイプされる、殺しも……。
驚きだが、なんだか感情的に無理だった。

中平康監督らしく、テンポアップのドラマだったが、目まぐるしいのと、やかましいので、観ていても笑えない(^_^;

中原早苗の「うるせ~ぞ!ロッキード!」はインパクトあり。

<映倫No.11557>

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たいちぃ
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