「文字通りの大河ドラマ」紀ノ川 よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
文字通りの大河ドラマ
紀ノ川上流から下流の村へ嫁いだ女性の一代記。司葉子が嫁入りから老婆となって生涯を終えるまでを描く。
冒頭の嫁入りは船の行列が幻想的。司葉子と岩下志麻の若い頃の顔が良く似せてある。最初はこの花嫁を演じているのが司なのか岩下なのかよく分からなかった。しかし、このよく似た姿のおかげで、後半の似たもの母娘の相克がより真に迫ったものになってくる。
兄嫁を慕えばこそ、主人公の最大の理解者となる丹波哲郎の脇役ぶりも見事。
コメントする