喜劇 団地親分

劇場公開日:

解説

「秀才はんと鈍才どん」の花登筐のオリジナル・シナリオを、「風来先生」の市村泰一が監督した喜劇篇。撮影は「ひとり寝」の倉持友一。

1962年製作/82分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1962年1月25日

ストーリー

北大阪一帯を縄張りに持つやくざの親分大川重五郎には、東京の大学に籍を置いている愛娘エリ子がいる。そのユリ子が突然帰阪し、重五郎にやくざをやめてくれという。驚いた重五郎は、娘の身辺に何かが起ったと気づき、単身上京。東京の大親分江戸原一家に草鞋をぬぎ、娘の学友を尋ね歩いた。そこでエリ子が相原敏男という青年と恋愛中だったが、敏男の父が検事であるため結婚できないと悲観したためと判った。大阪に帰った重五郎は、乾分たちと緑を切りエリ子と共に“虹ケ丘団地”に越し、文化人として生活することになった。学校をやめたエリ子は、団地内に保育園が必要なことを痛感し、その建設を「虹の会」に相談した。虹の会は大学教授の川北を会長に、デザイナーの山中、実業家の岡田、代議士の原田、作家の川崎、といった有名人が会員である。だが、この文化人をきどる彼等は、団地内にデパートを建てて、秘かに一儲けしようと企んでいた。重五郎親娘の申し出は彼等には思うツボ。建設予定地に立退き反対で頑張っている五郎吉一家の、立退き説得役を重五郎はかわされてしまった。重五郎は強引に親娘を納得させたが、紅の会はその方法が暴力的だったという理由で入会を断ってきた。そんなところに、エリ子を諦めきれない敏男が訪ねて来たし、重五郎の乾分の茂三と保公も刑務所から帰って来たが、団地族の人たちは、重五郎の前身を知って暴力団排除運動などをはじめだした。わがこと成れりと谷山と岡田は会から預った会費のネコババを決めこまんとしていた。しかし、保公は、刑務所時代に隣にいたサギ師佐々木が、二人と話していたことからその全貌を知り、三人を捕えて重五郎の下につき出した。とたんに重五郎は団地の人気者となった。エリ子と敏男の結ばれる日も、もうすぐだ。

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