カラテ大戦争

劇場公開日:

解説

海外の支部設立、勢力拡張を悲願とする日本カラテ界の輿望をにない、その先兵として香港、タイでロマンを求める男の姿を描く。脚本は「日本の仁義」の神波史男と「坊っちゃん(1977)」の南部英夫の共同執筆、監督も同作の南部英夫、撮影は満井坦彦がそれぞれ担当。

1978年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1978年3月4日

ストーリー

大神達矢が師範をつとめる極限流カラテは無類の強さを誇っていた。ある日、大神は極限流の創設者・東坊徹源の娘の礼子に無礼を働くプロレスラーを殴って瀕死の重傷をおわせ、その責任をとって姿を消した。それから三年後、礼子はタクシーの運転手をしていた大神と再会する。日本空手協会の荒木会長と空手界をバックにする政治家・相馬勇人は、空手の香港、タイ進出をもくろんでいた。極限流の勢力拡張を夢みていた東坊にその話がもちこまれ、その先兵として大神に白羽の矢がたてられた。必死にとめる礼子も退け大神は、すさまじい訓練を重ねる。香港拳法を牛耳る陳張力は、女カンフーの鈴蘭をナイトクラブの歌手として日本に潜入させ、大神の動向をさぐらせた。香港に向かう大神を鈴蘭は尾行し、啓徳空港に着くと言葉たくみに工場へ大神を誘い込む。鈴蘭は六人のカンフー使いに大神を襲わせるが、彼は六人を倒してしまうのだった。それからバンコックへ飛んだ大神はタイ式キックの現役ミドル級チャンピオン・チューチャイに挑戦し、彼を蹴り倒す。さらに大神は、国民的英雄で史上最強のミドル級チャンピオン言われるキング・コブラにデス・マッチの挑戦をうける。礼子はバンコックに飛び大神に愛を告白する。その夜、礼子は美しい裸身を大神に捧げた。メナム河に朝日が昇り始めた頃、大神とコブラは巨大な寝仏が横たわる荒野でむかい合った。死闘の末、二人は大地にくずれ落ちた。そして大神は、うすれゆく意識の中で、どこまでも果てしなく青い空をふりあおぐのだった。

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