風の国(1991)

劇場公開日:

解説

大自然にロマンを抱く七人の若者達が、そこを破壊しようと企む地上げ屋を相手に戦いを挑んでいく姿を描く。脚本・監督は本作が第一回作品となる戸井十月。撮影は「就職戦線異状なし」の高間賢治がそれぞれ担当。

1991年製作/110分/日本
配給:東映アストロフィルム
劇場公開日:1991年9月14日

ストーリー

豊かな自然に恵まれた東北の山々。数年ぶりにこの土地に帰って来たバイク・ジャーナリストの草間は、そこでこの地が“LANDグループ”のレジャーランド計画によって、山鹿恒産の手で乱暴な地上げが行われている事を知る。また、そこには草間の大学時代の仲間である城戸が責任者として開発事業に取り組んでいた。草間は、山に一人住む盛造老人の山を愛する姿にうたれ、昔なじみの大沢や由紀、先輩の早乙女、モトクロス・レーサーの里見、元暴走族リーダーの黒木、それにかつて愛した涼子と共にこの自然を守ろうと立ち上がる。盛造も最初は彼らの協力を拒んでいたものの、草間らの必死の行動に少しずつ理解を示すようになるのだった。国から『一人の反対者も出さないこと』と開発許可の条件を出されているLANDグループは、反対する者を密かに抹殺していた。そんな会社の方針に決別した城戸は、草間に「山鹿軍団総勢百名が明日、戦いを挑んでくる」と忠告を与えて山を去った。夜明け、強烈な爆音のモンスター・ダンプを先頭に突進してくる山鹿軍団を相手に立ち向かう七人。彼らのバイク・テクニックは軍団を蹴散らかし、次々地面にたたきつけるが、軍団の攻防戦は時間の止まるのを知らず襲いかかってくる。そんな時、草間の緊急事態を告げるパソコン通信をキャッチした友人のTVディレクター加地がLANDグループの暴挙を取材すべく、ついに立ち上がった。そして、この無法が世間に知られたLANDグループの野望は打ち崩されるのだった。

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