陽炎3

劇場公開日:

解説

瀬戸内海の小さな港町で対立するふたつの組の抗争に巻き込まれた女胴師の活躍を描いたアクション・シリーズの第3弾。監督は「卍舞III」の吉田啓一郎。脚本を田村恵、撮影を浜名彰が担当している。主演は「義務と演技」の高島礼子。

1997年製作/86分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1997年3月29日

ストーリー

昭和6年、女胴師・不知火おりん(高島礼子)は、瀬戸内海のある小さな港町に降り立った。そこでは暴利を貪る網元・郷田と組合を結成した漁師たち、港を仕切る大橋組と賭場や遊郭を仕切る山傳組がそれぞれ対立しあい、争いごとが絶えない。大勢の極道から袋叩きにされていた漁師のリーダー的存在・次郎を助けたことが縁で、おりんは次郎の父で山傳組組長・山本伝吉の家に草鞋を脱ぐことになった。山傳組のシマを手に入れようと躍起になっている大橋組の送り込んだ胴師・岩田銀造と一勝負打つことになったおりんは、見事これに勝利する。ところが、彼女が岩田に勝ったことで抗争はエスカレートしていき、ある嵐の夜、次郎の漁師仲間が郷田と通じている大橋組の組員に殺された。しかも、事件は事故として処理され、借金を抱えた娘のひろ子が遊郭に身売りされることになってしまう。ひろ子を愛していた次郎は彼女を助けようと騒動を起こすが、その責任を取らされた伝吉は留置所に入れられ、拷問をうけた挙げ句に命を落とした。おりんは、山傳組のシマを賭けて再び岩田との勝負に挑むが、右腕を傷つけられ苦戦を強いられる。しかし、日頃から大橋組の汚い手口にうんざりしていた岩田がわざと負けてくれたことで、その場は事なきを得たが、形勢が不利になった大橋組は、ついに実力行使にうって出た。山傳組二代目の兄・一雄を人質にされた次郎は、おりん、岩田らとともに大橋組に闘いを挑む。多くの血が流され、岩田も次郎も一雄も息絶えた。ひとり残されたおりんは、大橋組組長・大橋完治を討ち、傷ついた体を瀬戸内の海に漂う舟の上に横たえる。

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