劇場公開日 1984年11月17日

「ドライな喜劇を上手に作る為のレシピがここに。」お葬式 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドライな喜劇を上手に作る為のレシピがここに。

2015年4月10日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

死の哀しみと隣り合わせの生の滑稽さを小気味良いテンポで描いた秀作。
俳優・伊丹十三の監督デビュー作品だけど、血筋の良さが窺えましたね(父親は時代劇に近代的感覚を取り入れた『国士無双』や『赤西蠣太』を監督した名匠・伊丹万作)。
随所に散りばめられたお葬式あるあるには思わず吹き出してしまう。
不謹慎かもしれないけど、霊柩車の金細工の装飾の美しさにも思わずうっとり。
多岐に渡る出演者(郵便配達人と言う小さな役で井上陽水がゲスト出演!)の中でも、やはり住職役の笠智衆には『男はつらいよ』の御前様を思い浮かべてしまい、つい顔がほころぶね。

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みつまる。