押切 The strange story

劇場公開日:

解説

ひとりの男子高校生が体験する、パラレル・ワールドの恐怖を描いたホラー。監督は、『赤頭巾ちゃん気をつけて』の佐藤善木で、本作が劇場用初監督作品となる。伊藤潤二による原作コミックを、佐藤監督自身が脚色。撮影を「アナザヘヴン」の高瀬比呂志が担当している。主演は、「クロスファイア」の徳山秀典。HD・キネコ作品。

2000年製作/85分/日本
配給:オメガ・ミコット
劇場公開日:2000年9月2日

ストーリー

悪夢に悩まされている自閉的な性格の高校生・押切トオルは、クラスメイトの未央に超常現象研究会のメンバーを紹介され、かつて物理学者の祖父と暮らしていた旧押切邸で怪奇現象があったことを知る。自らも邸に興味を抱いていた彼は、廃墟同然の邸を10年振りに訪れるが、そこで夢の中に出てくるガスマスクをした人物を目撃。そしてそれ以来、彼に奇妙な噂が立つようになるのであった。それは、最近学校周辺に出没するガスマスクの連続殺人鬼“墓掘人”の正体が、トオルではないかというもの。疑いを晴らす為、再び邸を訪れたトオルは、祖父がパラレル・ワールド=異次元の研究をしていたことや、墓掘人の正体がその異次元に住むもうひとりのトオルだったこと、更にそのトオルと幼い頃に入れ変わっていたことを知る。そして今、異次元のトオルはトオルの世界に戻ろうとしていた。トオルは、それを阻止すべくもうひとりの自分と対峙。見事、倒すことに成功するも、異次元のトオルは「パラレル・ワールドはひとつではない」という無気味な言葉を残して息絶えるのであった。

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