大江戸七人衆

劇場公開日:

解説

「旅笠道中」の比佐芳武の脚本を、「丹下左膳(1958)」の松田定次が監督、同じく「丹下左膳(1958)」の川崎新太郎が撮影した大衆時代劇。出演は「葵秘帖」の市川右太衛門、花柳小菊、「丹下左膳(1958)」の大友柳太朗、「旅笠道中」の大川橋蔵、千原しのぶ、「大菩薩峠 第二部(1958)」の東千代之介、その他伏見扇太郎、尾上鯉之助、桜町弘子、南郷京之助という豪華キャスト。色彩は東映カラー。

1958年製作/92分/日本
劇場公開日:1958年4月30日

ストーリー

旗本一派の大黒柱勝川縫之助は、鬼留一家の黒幕上席旗本松平帯刀から暗黙の挑戦を受けていた。挑戦の理由は、浅草の縄張りが鬼留一家の狙うところであること、帯刀が執心の芸者染吉が勝川に惚れていてなびかないこと、などであった。事を好まぬ勝川は、単身帯刀邸に乗りこみ、おだやかに話をつけようとした。だが帯刀はこれを下級旗本の上席旗本に対する強請として老中に訴えた。ために、勝川は甲府勤番として江戸を追われる破目に陥った。勝川が江戸を去ったのを機に、帯刀一味の挑戦は執拗となった。妻に先だたれて乳飲児を抱えた旗本村瀬が、いやがらせで長屋を追出された。村瀬が旗本平原の家に身を寄せたその夜、子供が発熱した。いずれ劣らぬ貧乏旗本に高貴な薬を買う金はない。旗本秋月は帯刀の賭場に乗りこんだ。そこに来合わせていた御後室の蓮月院と、さしの一本勝負。蓮月院は、火消しの辰造の娘のころ、秋月に惚れていた女だった。二十両の金を手に入れた秋月は、その勝負は蓮月院がわざと負けてくれたことを見抜いて、「恩にきる」の一言を残して飛び出した。その秋月に救いを求めた娘がある。帯刀邸の腰元おいちで、帯刀の智恵袋間部の毒牙を逃れて屋敷を逃げ出したものだった。おいちは、平原の屋敷で子供の面倒を見ることになった。一方、染吉が勝川の江戸帰りを願って帯刀のもとへ自ら出向いたという知らせが入った。が、帯刀からは染吉を生かしておけぬとの口上。そこで平原が、帯刀邸に出向いた。染吉の居場所を教えたのは、蓮月院だった。平原は染吉を救い、勝川のもとへ立たした。さらに、蓮月院を助けに戻ろうとした時、不意をつかれて倒れた。いよいよ最後の時がきた。帯刀から果し状が届いたのだ。しかし、指定の場所に出向いた秋月、村瀬らの前に帯刀の姿はなかった。そして、留守にした平原邸からおいちと村瀬の子供がさらわれていた。彼等は帯刀邸に向った。勝川と染吉を乗せた駕篭も江戸の町に入っていた。帯刀邸では激闘につぐ乱闘となった。が、多勢に追われ秋月らは伝通院の森に後退した。そこへかけつけたのが勝川。一味は次々と倒れ、最後に帯刀が勝川のために槍を落され、秋月と村瀬の一刀を浴びた。翌日、真新しい平原と蓮月院の墓標に、勝川、秋月らが花を供えている姿が見られた。

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