千代田城炎上
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千代田城炎上

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解説

長崎謙二郎の原作を「愛情不動」の依田義賢が脚色したもので、男子禁制の大奥内を舞台にした悲恋物語。「紅あざみ」の安田公義が監督し、「若き日の信長」の相坂操一が撮影した。

ストーリー

千鶴は千代田城大奥へ奉公に上った。恋人の弥之助や病身の父を残して。お半下という最下級の女中だ。部屋頭のおくらの仕打ちに泣かされた。奉公は一生奉公だ。彼女が邪魔な継母おとせの奸計である。千鶴は絶望したが、死ねなかった。不敵に生きよう。おくらをかまどの火で火傷させて復讐した。表ざたにならなかった。年寄稲月と、年寄筆頭藤波の張り合いの結果だ。七種の夜、彼女は男装で踊り、満座を魅了した。稲月は彼女を自分の部屋方にし、勢力拡張を企てた。千鶴は彼女と特殊な関係も持った。将来の出世が条件だったから。藤波が千鶴を火の番に昇進させ、稲月から奪った。千鶴は奥庭に忍びこんだ老女を捕えた。この手柄で表使いになった。新任のお勝手係、安藤伊予守と役目の上で会う。老女が持っていた密書を彼に渡した。藤波一党が世嗣豊千代を亡き者にしようとする手紙。彼はこれを老中会議にはかった。藤波以下の奥女中が追放された。稲月が年寄筆頭になった。中年寄になった千鶴は、おくらを、お半下から自分の部屋方にした。彼女は感泣した。秋、中奥で狂言が催され、一座に恋人だった弥之助がいた。彼は卑屈だった。幻滅を感じた。同じ席で、伊予守から大奥の緊縮について協力を求められた。この粛清問題で、彼女は稲月と衝突した。継母と義妹が彼女を訪ねてきた。病気の父が横死したという。二人は稲月の口添えで実家の財政援助を乞うた。彼女は拒絶し、稲月は一層怒った。生命の危機にしばしば見舞われるようになる。将軍が役女に寝所の伽を命じた。稲月が和解を申しこんできた。将軍の手がつけば最高の栄誉になる。が、千鶴は抵抗し、将軍の不興を買った。稲月は彼女に死罪を宣告した。お半下たちが助命を嘆願し、騒ぎが大きくなった。御台所が彼女に同情し、助命を申し渡した。伊予守の尽力がかげにある。間もなく、伊予守と千鶴の働きで、悪政のもとの老中や稲月の処分が発表された。彼女は彼の下屋敷を訪ねた。祐筆の綾路が彼を慕っていることを彼女は彼に告げた。伊予守は千鶴を妻にしたいといった。二人は恋をうちあけあった。大奥から出火した。稲月が千鶴の部屋に放火したのだ。千鶴は急ぎ帰城し、火中に稲月の姿を求めた。綾路を救った。伊予守も千鶴を追った。稲月は抵抗し、挙句、自殺した。千鶴は無事だったが、伊予守は焼け落ちる梁に打たれた。彼女の名を呼びながら死んだ。千鶴は綾路の手を伊予守に握らせた。--炎上後の復興に力をつくしたかどで千鶴は年寄にされた。大奥の最高権力者。が、その後姿は淋しげだった。...

スタッフ

監督
脚色
依田義賢
原作
長崎謙二郎
企画
山崎昭郎
製作
三浦信夫
撮影
相坂操一
美術
上里義三
音楽
飯田三郎
録音
海原幸夫
照明
古谷賢次
編集
西田重雄

キャスト

作品データ

製作年 1959年
製作国 日本
上映時間 103分

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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