エノケン・笠置の極楽夫婦

劇場公開日:

解説

製作は「拳闘狂一代記」の滝村和男で中野実の原作(面白倶楽部連載)を松浦健郎が脚色し「わたしの名は情婦」につぐ森一生が監督する。キャメラは「エノケンのとび助冒険旅行」の河崎喜久三担当。主演は「エノケンのとび助冒険旅行」の榎本健一「銀座カンカン娘」「果てしなき情熱」の笠置シヅ子「銀座カンカン娘」「花嫁と乱入者」の灰田勝彦「旅姿人気男」の旭輝子で、それに「踊る龍宮城」の横尾泥海男や「あきれた娘たち」の清川玉枝、清川虹子「鍋島怪猫伝」の横山運平などが出演する。

1949年製作/81分/日本
劇場公開日:1949年11月1日

ストーリー

漫画家の高原と新妻のコナミは手をとりあって熱海へ新婚旅行--ところが宿屋へ電報で、恩師タニ金先生が上京して留守宅へ来てるという、二人は驚いて帰ってみるとタニ金先生はすっかりそこへ居座るつもり。新婚ホヤホヤの二人はこまって貸家さがしをはじめる。小説家の吉永と新妻松子は新婚早々アパートから追立てを食って、しようことなく貸家さがしをはじめる。吉永は家をさがすために一時貸家、貸間のブローカーの外交員になって自分の家をさがすことにする。一方コナミも別の貸家、貸間あっせん会社の外交員となって自分の家をさがしまわる。ところがやっとみつかったのは四十男のいやらしい奴の家で、独身の娘に限るという。その家は吉永とコナミがちょうど鉢合せのようにして同時にみつけたので、二人は競争で、コナミは娘に化けて夫の高原を老人にふんそうさせて父だといってつれてくるし、吉永は自分が父親に化けて妻の松子を娘にしてのりこみ、二組の戦闘が開始される。だがコナミ組が一足早く、うまくごまかしてその家に入ったがすぐバレて追い出され、それからというものさがすところさがすところで吉永組とコナミ組は鉢合せをしては失敗し、とうとう最後に住宅復興祭ののど自慢で、一等組立住宅一組を目当てに、双方はり合い、双方とも一等になったけど賞品は玩具の組立住宅。力つきてボンヤリと公園のベンチにすわるコナミたちに、そばの老婆が「あんた方に子供があれば孫だと思って室を貸す」という。コナミと高原は浮浪児をみつけて来て子供に仕立て、うまく老婆の家へいくと、そこへ老婆の亭主の老人につれられて吉永組がきている。吉永組も力つきてボンヤリしているところを、「満州で死んだ伜夫婦によく似てる」というので引きとられてきたのだ。その家には同じような住宅のない夫婦や子供がウヨウヨ。でも、やっと、コナミ組も吉永組も家にありついたというわけ。

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