右門捕物帖 伊豆の旅日記

劇場公開日:

解説

製作は「私刑」の竹井諒。「私刑」「右門捕物帳 謎の八十八夜」の嵐寛寿郎が主演するおなじみの右門もの、監督は前作と同様「右門捕物帳 謎の八十八夜」の並木鏡太郎が担当し、撮影は「私刑」の河崎喜久三。出演者は「影を慕いて」の江川宇禮雄、「歌の明星」の轟夕起子、「人生選手」の花井蘭子、「処女宝」の鳥羽陽之助「初恋問答」の沢村貞子、「お染久松」の田中春男らである。

1950年製作/95分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1950年3月19日

ストーリー

富士の見えるある温泉町。伝六はむっつり右門にまちがえられたのが運で矢場のお花や宿屋の女中が騒ぎ廻りいい気になって右門の名をかたっている。同じ所にあばたの敬四郎のちょんぎれの松も敬四郎の名をかたって二人でいい気になっていた所、突如志賀屋の一人娘と砂子屋の若旦那との婚礼が行われる吉日、折悪く江戸の呉服屋と称している仁吉と砂子屋太兵衛が殺され、二人の惨死体の側から折鶴が発見される。さてかたり右門の伝六は、困ってしまったが、ちょうど旅僧に身をかくした右門が現れたので大安心。あばたの敬四郎も出現したが松と共に失敗ばかりしている。犯人の手がかりとなる折鶴は、お美代の勤めている矢場で、客に賞金としてやる折鶴だった。お美代は堂本という付近の金蔵守護役人を愛慕しているが、この頃その堂本はふさぎこんでいるので心配であった。右門は同じ宿屋にとまっている女旅芸人おはまから、今度は私が犯人を見つけるよと妙な仕打ちを受ける。矢場の親方と江戸で悪事を働き、ずらかった甚助の挙動が怪しいので、右門が跡をつけると、彼等は林の中でひそひそ話し、土を掘り返している。素早く右門は甚助を捕らえる。おはまはこの様子を木陰から見ていたが、ふと足元に茶匙が落ちているので拾い上げる。右門の推理は的中していた。「折鶴は仲間の連絡文書であり、仲間の一人である仁吉は、矢場でそれを貰い、一味の砂子屋や甚吉達と、山の金蔵から金を盗もうと相談した。運よく金を盗んだ彼等は、見つかるのを恐れて土の中に金を匿したが、その金が何者かの手によって又盗まれたので、仲間同志で疑い始め、甚吉が砂子屋と仁吉を誤って殺した。すると彼等が金を土の中に匿していた所を見た奴が犯人だ。一方金蔵守護所では、堂本が怪しいという噂がしきりなので友達でお茶が好きな関の忠告で、堂本はお美代と涙を飲んで山を下る。おはまの拾った茶匙から、お茶の好きな男、関と寺の和尚が一応容疑者となる。関は堂本のいないのを幸にお美代を自分のものにしようと悪計を働かせている時、右門が現れ「犯人はお前だ」と名指しされ、大あわてにあわてたがわけなく白状してしまった。理由は、お美代が堂本を愛しているのを知って堂本を罪に陥れ、自分がお美代を横取りしようとしたのだった。関のかくした金は和尚の茶つぼから発見された。

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