薄れゆく記憶のなかで
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薄れゆく記憶のなかで

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解説

岐阜・長良川の流れる町を舞台に、ひとりの男性の初恋の思い出を描く。篠田和幸第1回監督・脚本作品。撮影は「12人の優しい日本人」の高間賢治が担当。

ストーリー

長良川の流れを見つめ、鷲見和彦は薄れゆく記憶の中で、ただひとつ忘れがたい10年前の初恋を思い出していた。田舎の県立高校。和彦はブラスバンド部に所属する高校3年生。同じクラスの分厚いメガネに歯列矯正中の琴澄香織をからかったり、進路に迷いを持ったりと標準的な青年だ。ある日、香織のメガネを誤って壊してしまった和彦は、偶然に見た彼女のその繊細な素顔に胸がときめくのを覚えた。香織は逆に前々から和彦への恋心を打ち明けられないでいたのだった。夏休み、ブラスバンドの合宿で和彦はとうとう香織に気持ちを打ち明け、それからはお互いの持ちうるものを与えあうように、たどたどしく恋を進行させる。初めてのデートでハイキングに行き、将来の夢を語る2人。水遊びをしていて足をとられ、思いがけないキスも…。幸福な思いを味わう和彦は、だが時々、香織の表情がかげることも気に止めないではいられなかった。ある日、天文ドームで2度目のキスをしようとした和彦は香織に頬をぶたれる。理解できない表情でたたずむ和彦は、星祭りの晩、仲直りもつかの間悲しい事実に直面する。その晩遅くに降った雨は、2人を濡らし、香織の浴衣を乱した。はだけた胸を和彦に見られた香織は、追いつめられて長良川に身を落としてしまう。意識を取り戻した香織に自分にまつわる記憶がないことを知り、涙を流す和彦。彼女の胸元の、女らしさを削り落とした大きな火傷の跡を思い出す。全ては過去となった今、たたずむ和彦のそばを偶然香織が通りかかる。しかし和彦という名の子供を連れた彼女には何の記憶もなくなっていた。...

スタッフ

監督
脚本
篠田和幸
プロデューサー
永井正夫
撮影
高間賢治
美術
佐々木敬
音楽
辻陽
録音
高橋義照
照明
磯貝幸男
編集
太田義則
助監督
日垣一博

キャスト

作品データ

製作年 1992年
製作国 日本
配給 ヘラルド・エース=日本ヘラルド(製作協力…サクセス・ロード=岐阜教育映画センター)

提供:株式会社キネマ旬報社

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