伊豆の踊子(1954)

劇場公開日:

解説

昭和八年松竹で五所平之助監督、田中絹代主演で映画化された川端康成原作の再映画化。前作と同じ伏見晁が再び脚色に当り、「慶安水滸伝」の野村芳太郎が監督している。撮影は「求婚三人娘」の西川亨、音楽は「女の園」の木下忠司。出演者は「ひよどり草紙(1954)」の美空ひばり、「求婚三人娘」の石浜朗、「春の若草」の三島耕のほか入社第一回出演の片山明彦(花祭底抜け千一夜)、宝塚から映画入りした由美あづさなど。

1954年製作/97分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1954年3月31日

ストーリー

昭和初年の秋のこと。一高生水原は修善寺に来ている先輩の小説家杉村を訪ねて伊豆路へやって来た。水原は此処で旅芸人栄吉の一行と知り合い、湯カ島から湯カ野へと一緒に伊豆路を下った。一座の踊子薫のあどけない美しさは、彼のせつない旅情に溶けこんだ。水原は薫と肩を並べて歩きながら、薫の唄声に合せて口笛を吹いた。夜になると踊子達は宴会の席に呼ばれて行った。彼女等が酔客の慰さみものになっているのではなかろうかと、太鼓の音を聞きながら、悩ましくてたまらなかった。薫も水原に淡い恋心を感じているのか、彼女を好いている湯カ野の温泉旅館の伜順作の、彼女を引き取りたいという申し出も断った。一行は下田に着いた。ここでみんなと別れて東京へ帰る水原を、踊子達は何も言わないで淋しく見送った。船の甲板に立った水原の目からも涙がわけもなくこぼれた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.0監督は野村芳太郎

2023年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

踊り子を美空ひばり、学生さんを石濱朗が、監督は野村芳太郎だ。
天真爛漫で美しい少女に魅入られた学生さんは、理不尽な状況に明るく耐えている姿に、己の生き方を見つめ直す。
お転婆娘キャラの美空ひばりにはちょっと合わないかもしれないが、伊豆の旅行きは風情があって、とてもいい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン

2.5アイドル映画の元祖

2018年6月6日
iPhoneアプリから投稿

美空ひばりが、ヒロインに扮する今に続くアイドル映画の元祖だと思います。
しかし、美空ひばりの歌は素晴らしいため最後まで飽きないで観ることが出来ると思います。
また、1954から見た昭和初めの雰囲気は自分には新しい感覚を味あわせていただけました。
すごく面白いとは思いませんが、日本の映画の歴史を辿る上で観ておくのはおススメです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
T O
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る