生きない(1998)

劇場公開日:

解説

保険金目当ての自殺志願者ばかりを集めたバスツアーに、関係のない女の子が紛れ込んだことから起こる騒動を描いたブラックな笑い満載のロードムービー。監督は、これが初監督作となる清水浩。脚本は、本作がやはり本編初脚本作となるダンカン。撮影を「ジューンブライド 6月19日の花嫁」の柳島克己が担当している。主演は、「チンピラ」のダンカンと「ズッコケ三人組-怪盗X物語-」の大河内奈々子。第51回ロカルノ国際映画祭アキュメニカル特別賞受賞。

1998年製作/100分/日本
配給:日本ヘラルド映画=オフィス北野
劇場公開日:1998年9月26日

ストーリー

旅行会社サンシャインクラブの添乗員・新垣は、保険金目当ての自殺志願者ばかりを集めた「2泊3日の沖縄初日の出バスツアー」を企画。12月30日、いよいよ出発の日を迎えようとしていた。ツアーの参加者は、離婚の慰謝料&子供の養育費の借金に苦しむ伊藤、女に騙され借金を背負った教師の木村、病弱な子供を持つ神田、バブル期に美味しい想いをし過ぎた野口、経営不振の町工場を抱える小沢、借金に苦しむ宗教家の能勢と設計技師の望月、自分を振った女へのあてつけに自殺を考えている小松、借金ばかりでなく難病で余命幾ばくもない八代、そして不倫の関係にある運転手の田口とバスガイドの福田の11名。ところがそこへ、本来参加するはずだった叔父さんの代わりにやってきたという若い女の子・美つきが紛れ込んでしまう。予定外の人間をツアーに参加させて良いのか。新垣は悩むが、ひとりくらい自殺願望のない人間が紛れ込んでいた方が後々怪しまれなくて済むとばかり、13人を乗せたバスを発車させる。こうして開始されたツアーは順調に沖縄の観光地を巡って、やがて宿泊先のホテルに到着する。しかしその夜、ツアー客たちは人生最後の夜を楽しもうと街で大騒ぎ。そんな彼らを新垣は自覚がないと叱責するのであった。ところが、この騒動でツアーの目的が美つきにバレてしまう。ツアーの目的を知って、自殺を阻止しようとする美つき。だが、ここまで来たら後戻りは出来ない。翌日、新垣は美つきを睡眠薬で眠らせると無理矢理バスに乗せ、ツアー客と共に事故の多発する海岸線の道路へと向かう。しかし、客たちは美つきを巻き込んでまで自殺するということに疑問を抱き始めていた。死を目前に不思議な絆で結ばれた彼らは、飽くまで計画を実行に移すんだとねばる新垣を残して去っていく。果たして一人残された新垣は崖からその身を海中に投げた…。ところがその後、バスはタンクローリーと衝突。ツアー客全員の死亡が確認されるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0ダンカンって才能あるな

2021年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

鑑賞したのは随分前になるのだが、見終わった後の感想はダンカン才能あるな、だった。たけし軍団恐るべし。作品としてはアイデアもの企画ものだ。自殺ツアーに無関係の客が紛れ込むというシチュエーションと最後のオチがキモになっている。

この作品のどこが好きなのか聞かれても答えにくいのだけど、何故か記憶に残るお気に入りの索引の一つとなっている。

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佐ぶ
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