海女の戦慄

劇場公開日:

解説

志賀弘の原案により「リングの王者 栄光の世界」の内田弘三と「海の三等兵」の共同脚色者の一人、坂倉英一が共同で脚本を書き、「怒濤の兄弟」の志村敏夫が監督した。撮影は同じく岡戸嘉外。主演は「怒濤の兄弟」の前田通子、「坊ちゃんの特ダネ記者」の三ツ矢歌子、「風雲天満動乱」の天城竜太郎。ほかに桂京子、万里昌子、有田淳子、長谷川恵子などの若手女優たち。

1957年製作/73分/日本
劇場公開日:1957年7月23日

ストーリー

ミス海女に選ばれたチエは、雑誌社の座談会に出席するため海女のユキと上京したのだが、一泊の予定が五日たっても帰って来ない。そんなある日、「いかり亭」に高級車が止まり、紳士姿の木島と人相の悪い三人連れが降り立った。それから数日後、岩礁地帯の沖合に傷だらけのユキの海女姿になった溺死体が浮上った。そこへ風来坊と称する船員風の男俊介が「いかり亭」に投宿した。彼はユキの溺死の謎について深い関心を寄せ、チエの姉ヨシにくわしい話を聞くのであった。ヨシは、無口で優しい俊介が好きになった。その頃、無人島のかげの舟上で、海女姿のチエが、木島たちに魔の海に強引に潜り込まされようとしていた。数日前、ユキはこれを拒んだために殺されたのだ。海底には駆潜艇の残骸が黒々と横たわっている。この駆潜艇には、戦時中民間から徴発したダイヤモンドが秘められているのだ。--一方、俊介は木島一味が根拠地としている洞窟を度々探っていた。彼は実は刑事だったのだ。とある日ヨシが捕えられてしまった。ヨシは、チエを人質にダイヤモンドの探索を強制され、彼女の手でその箱が舟上に揚げられると、木島たちはヨシとチエを殺そうとした。その時、洋上に巡視艇が現われ、俊介たちと木島との間に激しい拳銃戦が展開されたが、ついに木島たちは全員斃され、ヨシやチエは危く救われた。

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映画レビュー

2.0 海女なんだから溺れるはずがない。しかも水着をきていたユキ(万里昌...

2018年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 海女なんだから溺れるはずがない。しかも水着をきていたユキ(万里昌子)。怪しげな男は金持ち風の二人とチンピラ風が一人。町の人のたまり場“いかり亭”に風来坊を自称するマドロス男・俊介(天城)がやってくる。つまらない内容なのに、酒場兼ホテルのいかり亭の内部セットが凄い。吹き抜けの大きなホールは『キル・ビル』を思い出すくらい。

 悪者たちは沈没した船の中から金庫を盗もうと海女たちを利用しようとしていた。終戦の年、市民から接収した貴金属を積んだ海軍の船。軍関係から秘密を聞き悪事を思いついたらしい。丁寧な説明してくれる元戦犯。巣鴨から出所するまで悪人が待っていたなんてのも面白い設定だ。

 全編通してヨシのおっぱいが強調された映像ばかり。当時としては乳首を出すことができないのでギリギリのところをよく頑張っていると思う。でも、そんなに綺麗な人じゃないんですよね。妹役の三ツ矢歌子をもっと見たかったところだ。そして、この映画の弱点がヒーローぽい扱いの天城竜太郎!歌舞伎か時代劇俳優を思わせる化粧の濃さは海の男に似つかわしくない。刑事かと思ってたら、海上保安庁の方だったのね・・・よーわからん。

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kossy
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