明日は咲こう花咲こう

劇場公開日:

解説

由起しげ子の原作“ヒマワリさん”を、「美しい十代」の宮内婦貴子と「青春とはなんだ」の山田信夫が共同で脚色、「命しらずのろくでなし」の江崎実生が監督した青春もの。撮影は「日本列島」の姫田真佐久。

1965年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1965年8月14日

ストーリー

週刊毎朝の記者浜野新樹を恋人にもつ小日山ひろ子は、ある日新樹との議論を機会に、ある情熱にもえて僻地姫虎村に保健婦として赴任した。だが姫虎村は、ひろ子の想像をこえる貧困と、住民の無知が蔓延していた。そのうえ、村長の率いる観光派と、助役の率いる合併派の間に醜い争いが起きていた。飲料水と洗濯水の共同使用、病人をコンコリ教の信仰で治すという原始的方法は、ひろ子に驚きを与えた。そして、村に一軒ある診療所の医師有賀は、何の情熱もない、投げやりな態度で事を処理していた。絶望の中で、村人の中をかけまわるひろ子を、村人は冷たい眼で見た。村を訪れた新樹は、ひろ子へ離村をすすめたが、ひろ子の決意は固かった。そんな中で、ようやくひろ子になついて来た孤児のタクミの明るい顔はひろ子の救いであった。だがコンコリ教の票をめあてにする合併派の籔本助役は、ひろ子の活動が邪魔となり、教祖と奸策を練って、産児制限の講習会をひろ子に開かせるよう計った。さすがのひろ子もたじろいたが、彼女の情熱はこの難関を突破した。姫虎村出身の人気歌手三田明が、故郷へ帰って来たのだ。村人たちの無智にむしゃくしゃしていたひろ子は、折から野猿湖で行われた保健婦学院の同窓会へ行った。だが心の晴れないひろ子のもとへ、姫虎村から電報が来た。村でタクミが赤痢になったのだ。急ぎ帰ったひろ子に、有賀も、村長、籔本らも、責任をまぬがれるため、赤痢としての処置、発表を妨げた。だが蔓延を恐れたひろ子は有賀を説き伏せて、病気の伝染を防いだ。村長の息子今朝雄、明らの協力で宮野市から急援隊が到着、村人は初めてひろ子の献身を知ったのだった。村がこれを機に明るくなった頃、ひろ子は助産活動をしたという違法行為で免職となり、村を去った。見送る村人の中、タクミが、ひろ子の車を追っかけて走った。

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映画レビュー

2.0 “ずら”という言葉を使ってるところをみると山梨か静岡だろうか。井...

2018年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 “ずら”という言葉を使ってるところをみると山梨か静岡だろうか。井戸ひとつない辺鄙な山奥だけど、テレビは映る村。村長の率いる観光派と、助役の率いる合併派という真っ二つに分かれていた。初日に酒を飲まされ、助役に夜這をかけられ・・・翌朝には下宿を変える。

 よかれと思ってとった行動が裏目に出て、村人の反感を買うばかり。そのうち集団赤痢が発生して吉永小百合の本領発揮! 村人たちにようやく認められたのが終盤になってからだが、即転勤命令が出されてしまう。

 僻村の現状を訴えるような社会派映画ではなく、ちょっとしたコメディのような気もする。醜い派閥争いも1人の女神のような存在があれば立ち直るんだなぁ~てな感じ。子役も頑張ってたけど、子供の数も少なそうだったし、産児制限の必要があるのかどうか・・・

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kossy
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